＊6話＊ 絶対キング！ ページ6
「くれぐれも！夜道には気をつけるように！」
そう言って私に釘を刺したアズール(名前わかった)の顔を思い出す。必死だった。
でも、学園内なんでしょ？そこまで気をつけることでもないんじゃ…？
「心配症ですね」なんてジェイドは言ってくれなかったし、フロイドは最後まで私を寮まで送って行くと言って聞かなかった。
なんで？なんか出るの？今更怖くなってきたよ？
それにしても疲れた…久しぶりの重労働に私の体は悲鳴を上げて……ん？悲鳴を、上げる？体が？
夢の中なのに…？
不思議に思って鏡の部屋で立ち止まった私。
気にしたら負けだよね…1日過ごせただけで感謝しなきゃ！
それに今日寝たら、次起きたときはリアルの世界。
えーっと、私が出てきた鏡は──────…。
「Aクン、逃げるんっスか〜？」
「わっ！？」
鏡を前に唸っていると、後ろから誰かに話しかけられた。
振り返ると、先ほどケモミミの王様に何かを言われていた可愛い感じのケモミミ男子。
あ、そう言えば…鯖なんちゃらに来いって…。
鏡が通路になってることを知ってからきっと“鯖”にも鏡を通していくんだろうとは思っていた。場所がわからなかったの。
なんて言い訳しても、きっとあの王様には通じないんだろうな〜。
「レオナさんカンカンっスよー、早く来てくださいっス」
「私その、着替えてないしお風呂にも…」
「…レオナさんとナニする気なんスか〜？」
ニヤリ。
そんな言葉が似合いそうな笑みを浮かべたケモミミ男子は「早く行くっスよ！」と私の腕を引いて鏡の中へ入って行った。
べ、別にそんな期待してるわけじゃ！！！
1mmもしてないって言ったら嘘にはなるけど！
恥ずかしくなって黙っていると、かなりワイルドな場所へ出た。砂って感じ。
先程私がいた場所は水の中に寮があったから、全然違う印象を受ける。
そういえばあのケモミミ王、“レオナ”って言うんだ。覚えとこ。
「遅かったな」
「ごめんなさい、先シャワー浴びようかと思ってたんです」
「…それは期待しても良いってことか？」
はっ！！また恥ずかしげもなくそんなこと言ってしまった！
「全然そんなつもりないです！！」と叫ぶと、ニヤッと笑ったレオナさんは「良いから俺の部屋に来い」と歩いていく。
そんな！て、展開が早いのでは！？YES or YES！？
私の予定だとあと5回くらい同じ夢見てやっとあなたとご飯を食べるような関係にまでなっていたんだけど…見た目の通り手が早いのか。
こんなこと言ったら食われる(物理)から言わないけど。
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松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます！！私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…！コメントありがとうございました！！ (2020年7月24日 13時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
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