*3話* 幻想キャット! ページ3
「おやフロイド、こんなところにいたんですか」
「えっ」
ふ、双子…?
イケメンで双子ってマジでモテ設定盛りすぎって言うか。そうか、君はフロイドって名前なのか。
大丈夫、顔と名前をすぐに覚えられる特技があるから。
それにしても胡散臭そうな笑顔だ。
よく似てるけど、こっちはなんとなく少し丁寧な物言い。接客業とかやったことがありそうだと言う印象。
でもあんまり関わりたくはないかな、この双子2人とも。
“ジェイド”と“アズール”のどちらかがこの人なんだろうな、と思いながら2人が話すのを黙って聞いていると、グイッと無邪気な方に肩を抱かれた。
私の夢少女漫画展開すぎるでしょ。
「ジェイドー、今日は俺がAと遊ぶって約束したじゃーん」
「それはこちら側が決めたことで、Aさんはなにも知りませんよね?ですから無効では?」
あっ、あのデートの約束って勝手に決めたことだったんだ…それと君はジェイドって言うのね。
てっきり同意の上かと。
まぁ断る女子いないでしょこんなイケメンにデート誘われて。
「離してください」「やだ」という言い合いをしている双子。イケメンに一度は取り合われたかったと言う願いが夢の中で叶うとは。
しかしどうしよう、選べる気がしない。
もし「どちらが良いですか」と聞かれた時にどっちを選ぶか真剣に考えていると、向こうから3人組が歩いてくるのが見えた。
立ち姿からイケメンなんだけど。
すると、こちらへ気づいた3人はこっちへ向かってくる。
あ、私と知り合い?
やだー…イケメンだらけで困るぅ…真剣に目が潰れそう。
……ん?肩に猫乗せてる人いるんですけど。というかあの猫(?)耳から青い火が出てる…。
「フロイド先輩にジェイド先輩!それにA先輩も、珍しいですね休みの日に会うなんて」
「おいユウ!ツナ缶が売り切れちまうんだゾ!」
「なぁ監督生〜…行こーぜ、購買閉まる」
え、ちょっと待って猫喋ってない?
肩に猫を乗せている男の子以外、あまりこの双子を好く思っていないのがわかる。
見るからに顔が歪んでいる。過去に何かされた経験でもあるんだろうか。
それにしても覚めない夢だ。こういう場合、一度寝たら現実だなんていうことがよくあるけど。
「今度勉強教えてくださいね」と先程の“監督生”と呼ばれた男子生徒は私に笑顔を向けた。
私のことを“先輩”と呼んでたから、あの子たちよりかは年上…ここは学園っぽいし、高校2年生以上ってことかな。
うんうん、なんとなく設定は掴めてきたぞー。
とりあえず猫は喋るのね。
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松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます!!私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…!コメントありがとうございました!! (2020年7月24日 13時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
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