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「…悲鳴が聞こえた気がするんだけど」
大門「ほっといて中調べた方がいいんじゃない?俺たちのとこが一番広いよ」


冷たく言い放った大門は、カチャリと南京錠の鍵を外した。

それにしても、両隣から悲鳴が聞こえてきたような…?

極才学園の作りは、本校舎を中心に東西南北で小さな別館が建てられており、本館と別館が渡り廊下で繋がっている。別館同士も渡り廊下で繋がってて、グラウンドへ行くには一度外へ出る必要があるんだよね。


小田「文矢…大丈夫かな……迷惑かけてないといいけど…」
青柳「津田のペアって誰だっけ」
「田んぼコンビでしょ。佐田と朝田くんじゃない?」
大門「じゃあ迷惑かけてなんぼじゃん。開けるよ」


ガラガラ、と音を立てて開いた扉。中を覗くと、静かな理科室が広がっていた。
先程の火の玉のことを考えると、ここにいるのは必ずしも七不思議だけではないということになる。

慎重に、をモットーで進んでいる私たちは、未だに理科室内に入ることを躊躇っていた。

もし入った瞬間閉じ込められたら…?
そうなれば仲間に合わせる顔がない。少しでもAを危険に晒すことは許されない。

とでも思っているのか、三人とも私の腕やら腰やらを掴んでいる。あの、撫でないでもらっても…?


「そんな安住してちゃ何も始まらないでしょ。早く行くよ〜」
青柳「マジで男前…一生ついてく…」
小田「Aちゃん怖くないの?」
「全然」


むしろちょっとワクワクしてるくらいで…。

ゴト、と足元が鈍い音を立てる。
見れば、大きめの懐中電灯が爪先に当たっていた。


「これ使えるじゃん。ラッキーだね」
大門「……A、ちょっとあっち照らして」
「あっち…?」


大門が見ている方を懐中電灯で照らすと、なんの変哲もない人体模型が立っていた。
ああ、あれ、名前なんだっけな。先生…名前つけてた気がするんだけど。

授業の記憶を辿って、青山くんがつけていた名前を思い出そうとしていると、ガタン、と人体模型から音がする。


「え…?今…」
大門「無機物のくせに動きやがる…きめえ…」
小田「そんなこと言ってる場合じゃないよ!!逃げなきゃ!」
青柳「お、ちょっと待ってくれ。俺今金縛り中」


そういう大事なことは先言いなさいよ!!!

ハハハ、と笑っている青柳くんを大門と小田くんが力一杯引っ張って理科室から出ようとするがびくともしない。
その間にもガタン、ガタン、と音を立てて人体模型…そうだ、ジンくん!ジンくんが近づいてくる。

人体模型に捕まったらどうなるか、青山くん教えてくれなかった!!!!

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作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年7月21日 13時

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