↓ ページ14
大門「俺めっちゃいいこと思いついちゃった」
「何！？何でもいいから言って！」
大門「技術室行って、工具取ってくるわ」
まさか分解する気！？青山くん泣くよ！！
自分の結婚相手かってくらい大事にしてるんだから！
流石に可哀想だよ、と止めるも、大門は聞く耳を持たずに速攻で技術室に入って工具を取ってきた。
そして、青柳くんを囮にして、小田くんに人体模型を羽交い締めにさせ、ネジを緩めていく。
人体模型は焦ってジタバタし始めたが、小田くんの力は強く、逃げ出すことはできないようだ。
なんか……人体模型の方が可哀想だよ…。
私の目には今、大門たちが極悪人に見えている。
拘束が解かれた青柳も解体に参加している。
私は青山くんのメンタルを保つ準備をしておくことにした。
「ね、ねぇ…それ以上はもう解体できないと思うけど」
小田「そうだよ、僕が抑える場所も無くなってきたし、こいつもう虫の息だよ」
大門「チッ……張り合いのねえやつ」
もうジンくん可哀想すぎる…。
とりあえず理科室を出ようとした時、ガッシャーーーーーーンッッッと思いきりガラスの割れる音が聞こえ、そちらへ咄嗟に目を向けると、北校舎の窓が割れている。
それはもう粉々で、キラキラと月明かりに光る破片がなんともロマンチックだ。
いやいやいやいや何があった！？！？
〜北校舎組〜
野口「やっば窓割っちゃったよ」
界「やっぱり、サッカー部でもないわしらがボールを蹴るなぁ間違うとったね」
跡形ものう粉々じゃ…と言う界は、割れた窓から下を見て、先程蹴り飛ばした首が下へ落ちてのたうち回っているのを見つめていた。
野口と押し付け合いをしているうちに、お互い蹴り合いをしている状況になり、調子に乗って今に至る。
そう、サッカーをしていたのだ。頭で。
界「学園長は許してくれるかな？窓は粉々だけど…Aの名前を出せばええ思う？」
野口「界くんって案外悪いよね。その話乗った」
と、いうことで、ガラスの件はAの名声に全て委ねられた。
〜東校舎組〜
津田「すげーガラスの割れた音だったな。北か？」
佐田「マジ関わりたくねえ……」
朝田「……え、あれなんだろ」
そう言って真っ暗闇の奥を指す朝田は、ジッと目を凝らす。
そして、メガネの度があってないことを願うことにした。
ゆらゆらと揺れている白い
長い手足をゆらゆらと靡かせている様は、まさに軟体動物であった。
津田「なんだあれきめぇ！」
佐田「逃げんぞ！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
