私と妹の戦争記録

2020年2月5日(水) 20:30ごろ勃発 ページ1

アイスを選んでいる時点から既に喧嘩は始まっている。一人三つずつと言っているのに、妹がなかなかそれを理解しようとしない。顔がうざい。
イライラしながら「さっさとせぇ」と言い放ち、私は携帯を弄る。しかし配信者の配信を聞いていつまで経ってもアイスを選ばない妹。籠の中には既に私の選んだアイスが入っている。
アイスとは、溶ける食べ物である。それを理解していないかのような妹にまた腹が立った。

「さっさと帰るで」

至って普通の速度で歩いているのも関わらず、妹との距離はどんどん引き離されていた。「早くして！」と一喝するが、いっこうに聞こうとはしない。
レジのお姉さんに「ポイントカードはお持ちでしょうか？」と聞かれたが、親が金を渡したのは紛れもなく妹で、その妹は私の5m後ろを歩いている。
人のこと待たせてんちゃうぞ。ええ加減にせぇよ、他人にまで迷惑かけんな。

私は妹から金とカードを奪い取り、お姉さんにそのまま渡した。妹はまだ配信を聞いている。まずイヤホンしろ恥ずかしい女やな。
チンタラと歩かれるのも鬱陶しいので、私は先車に帰るように指示。この時点でイライラゲージは半分。

車に帰ってみると、妹はさぞ私が悪いかのように先ほどの出来事を親に報告。こうやっていつも怒られるのは姉という生き物なのだが、それじゃあ納得がいかない私はことの経緯を親に説明した。
しかし聞く耳を持とうとしない親は、妹との学校の購買の話に花を咲かせている。いい加減にしろ。

毎度毎度ふざけた話だと思う。妹が言ったことが全て正しくて、私のいうことには聞く耳を持とうとすらしない。それなのに偉そうにあぁしろだとかこうしろだとか、理不尽極まりない。
ブツブツと文句を言っていると、妹から一言。「しつこい」。

は？どっちの話？しつこくいうこと聞かなかったのはどこの誰？イライラゲージはMAX近い。
赤の他人のこと待たせといて偉そうな口叩いてんちゃうぞ。

私は一緒にいたお父さんに妹の歪んだ論を論破する様に言うが、これまたいっこうに耳を傾けないのが私の父である。

「お前が偉そうに言う前に、成績挙げろよ」

その言葉に便乗する妹は、「ほんまや、お前が偉そうに言える立場ちゃうわ。結婚できへんわ」。
じゃあ言わせていただくが。弁当も洗わない、家事も満足にできない、生理用ナプキンを壁に貼り付け、生理で汚れた下着を洗わず、生理の日に人の下着を履き、汚れた衣服を人の部屋の前に脱ぎ散らかすお前は結婚できるんか？
この後30分に渡って同じことを言い合うだけの論争は続く。

2020年2月5日(水)22:40ごろ勃発→

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