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男柱はやり返したい ページ10

また(・・)やられた…!!」
「お前もか…」


ここは柱御用達の酒場、そう、あの恋愛好きの亭主の酒屋である。
今日はAはおらず、男の柱だけで飲んでいた。

時透はまだ未成年なので飲むことはできないが…。

話題は自然とAへと移る。
最初は任務の話をしていたり、と真面目だった話題はいつもAへと変わった。

一人酔っていない時透は、この人たちAのこと大好きだな、と思いながら水を飲んでいた。
ちなみにそのAは女子会と称して久しぶりに胡蝶、甘露寺と共に買い物を楽しんでいる。


「あれが二十歳の色気か?誰が男の落とし方をAに教えたんだ…!」


頭を抱える蛇柱こと伊黒小芭内から目をそらし、酒を一口飲んだのは宇髄だ。
心当たりがありすぎる。

そんな宇髄を湿った目で見つめた柱たちは、Aへの仕返しを企てようとしていた。
やられたらやり返す、そうじゃないと自分達の男心が可哀想である。

これはどうか、あれはどうかと話し合いを始める大人たち。
時透は一人、大人の言うことはわからない、と小さな溜息を漏らした。
時透的にはAは可愛いの部類に入っている。

それはともかく、やり返さないと気が済まない男達はAを照れさせる方法を考えていた。
そして時透は知っている。Aは何をしても、予想外のことをされれば照れるのだと。柱達は忘れているのだろうか。


「難解だな!」
「よもや忘れてはいないか?」


その時、煉獄が声を上げた。
その声に皆が聞き耳を立てる。


「Aは基本、何をしても予想外だと照れるぞ?」


煉獄はそう言って、柱たちの顔を見渡した。
皆確信づいた顔をしている。忘れていた。

ニヤリと笑う鬼柱の顔が浮かんだ。そうと分かれば試す他ない。


「じゃあ今日から決行だな!」
「派手に決めようぜ」
「ほどほどにしないと近寄って貰えませんよ?」


高い声が頭の上から降ってきた。
え、と固まる柱たち。

顔を上げると、そこには笑顔の胡蝶が立っていた。


「な、何してるんだ!?甘露寺とAは…」
「お二人はまだお買い物を楽しんでますよ。私は先に席を取ろうかと思いまして…皆さんもここでお飲みになられているとは思いませんでした」


胡蝶がここにいる、ということはつまり、Aもここに来る。
もうそろそろこられると思いますが、と扉の方を見て言った胡蝶は、柱たちに向き直った。


「ところで何をお話されていたんですか?」


女とはつくづく恐ろしいものである。

蟲柱の悩みの種→←やり手


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松々先輩(プロフ) - 三月の専属ストーカーなつめみくさん» ありがとうございます!また書き始めますので、これからもよろしくお願いいたします。 (10月13日 17時) (レス) id: 5b61614070 (このIDを非表示/違反報告)
三月の専属ストーカーなつめみく - あっ…すき。 (10月13日 16時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2022年9月28日 12時

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