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遂にアップの終わったぼっくんが、赤葦にボールを投げる。
とてつもない轟音を響かせて、ボールが私のところへ飛んできた。
避けるにも避けられず、受けることしかできなかったために、死ぬ覚悟で腕を出す。
私の腕で、またとんでもない破裂音のようなものが響いたかと思えば、ボールが真っ直ぐ上がっているのが見えた。
と、同時に、私はその威力を支えきれずに、そのまま後ろに吹っ飛ばされてしまった。
「ッ…いっ、たぁ……！」
痛いって、打った頭じゃなくて、腕が。
それでもしっかりセッターのところに返されたボールは、テン、テンッと小気味のいい音を立てて床に転がった。
倒れたものの、ぼっくんのボールの威力を抑えて返した私に、あかーしがバケモノでも見るような目を向けてくる。
あー！いけないんだー！
私は化け物じゃない！！
「上がった〜ッッッッッッ！！！！！」
キラキラと目を輝かせて、まるで神様でも見るような視線を向けてくるしょーよーとリエーフ。
影山も、北一にいた時のようなキラキラお目目で私を見ていたし、スガも信じられないようなものを見たように目を見開いていた。
ぼっくんは悔しそうに眉を寄せている。
「はっ…！どんなもんよッ……！！」
私が現役の頃は、勿論そのブロックの高さも読みも有効な武器だったけど、どんな強打でも必ず上げるレシーブ力が一番の武器だったんだから！！
「悔しい！！A、もう一回！」
「ちょっと二回は無理だよ！！」
流石に腕もげるわ！！
っていうか、私もう無理！腕が限界！
スガのやつでも結構重心耐えるのしんどかったのに、ぼっくんのスパイクで吹っ飛ばされたし！
「何やってんの」
「あ、徹」
ものすごくドス黒いオーラを感じて入口を見ると、そこには不満そうな徹が立っていた。
幼馴染の私にはわかる。あれは、私が他校の生徒と関わってて嫉妬してる顔。
そんな私は、徹のご機嫌伺いもお手のもの。
「徹もこっち来て！今から5on5で試合形式の練習するから！」
勝手なこと言った私に、ぼっくんがめちゃくちゃ乗り気になり、ここでぼっくんの機嫌を取ることを優先したあかーしも参加決定。
更にスーパーエースと試合ができるとわかったトビオちゃんは勿論参加で、しょーよーとリエーフも芋づる式に参加表明を示す。
スーパーエースのスパイクを受けるチャンスを逃さないやっくん、そしてたまたま通りかかって私に捕まったハジメとクロ。
スガは疲れたと言って得点係を名乗り出た。
さあ、やってやろうじゃん。
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松々先輩(プロフ) - キースさん» ありがとうございます！！及川さんかっこいいですよねーー！！これからも頑張ります！ (2021年7月3日 22時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
キース - 及川さん推しなので、とっても面白くて嬉しかったです！！松々先輩さんの作品の中でもダントツで好き…これからも頑張って下さい！応援してます(｀・ω・´) (2021年7月3日 21時) (レス) id: f19164db3a (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - いちごあめさん» ありがとうございます！！これからもゆるゆるギャグで頑張ります！ (2020年12月31日 13時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ(プロフ) - この作品大好きです、！これからも頑張ってください！応援してます（；；） (2020年12月30日 22時) (レス) id: 67dfec1e53 (このIDを非表示/違反報告)
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