いや、私女子なんだけど。［４］

１４１話 ページ1

先生「それじゃあ今からプールに入る際の注意事項を確認する」


そう言う先生の声は私好みのイケボ。
キリッとした凛々しい面持ち。海の男って感じする。サーフィンうまそう。

これで先生の風貌は伝わっただろうか。

だったら嬉しい。とにかくめちゃくちゃかっこいいのだ。

この学校はイケメンしか入れない上に、教師もイケメンしか雇わないのか？
でも女教師も一応いるっちゃいるよね。


美原「地獄シャワー…」
「うわ懐かしい」
柏木「もうプールなんてなくなれば良い…プールってなんのためにすると思う？海とか川で溺れた時に自力で岸に上がれるように、だよ？俺水辺に行く予定ないし」
大門「ヒヒ、すげー陰気」


僕あっちが良いなぁ、と柏木程じゃないけどプールを嫌がる小田くん。
あぁ、小田くんも水が苦手なのね…と思っていたら違うらしい。

意外と筋肉質だよね、と言われるのが嫌で、脱ぐのが嫌だったらしい。

小田くん筋肉綺麗なんだよね…見惚れるわ。


小田「Aちゃん…えっと、そんなに凝視しないで…？」
野口「憤慨するって」
「そこまで言ってないじゃない…ごめんね、小田くん。小田くんの筋肉綺麗だな、と思って」
美原「俺は！？俺は！？」
「てめーの筋肉に興味なぞ無いわ」


辛辣じゃねえ！？と不満そうな声を漏らす美原。
いつものことなので放っておいて、とりあえず水面を見つめる。


太陽の光が反射してキラキラして、とても綺麗だ。

ゆらゆら揺れる水に抜けるような青空が広がっていて、夏が来たんだなぁ、と思う。


佐田「地獄シャワー寒すぎるよな…毎回毎回アレどうかと思うぞ」
柏木「急に水に入って心臓止まらないため、とか言うけど、アレで心臓止まるよね」
郷田「もう頼むからせめてぬるま湯くらいにして欲しいよね」


大体、あのシャワーよりプールの水の方がぬるいし、とブツブツ文句を言いまくる3人。

佐田は多分普通に思った事を言ってるだけなんだろうけど、柏木は怖いのかな？郷田は話合わせに行ってるだけだろうなぁ。



「すごい声聞こえてくるね」
小田「あぁ、バスケ楽しそうだね…文矢バスケ大好きだから」
「え、そうなの。バスケ部入れば良いのに」
小田「縛られるのは嫌なんだって」
「彼女できない男みたいなこと言うね」


津田、だから彼女できないのよ。
そうだよねぇ〜、と穏やかに笑う小田くん。その横で同じ顔をして笑う郷田。


こっち見んじゃねえ。

おい見てんじゃねえよ！！本当に笑いのレパートリー豊富だな…。

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