123話★ ページ32
「あ」
放課後。
時間があるので買いたかった本を買って帰っていると、前から凄いオーラを放っている男子高校生が歩いてきた。
なんだか見たことある気がしたのでジッと見つめていると、相手も私に気づいたようで、あ、と声を上げる。
「
蘇芳「Aさん…」
蘇芳くんは、合宿の時に知り合った王姫のセッターだ。
それにしてもなんでここに?
蘇芳「……俺は姉迎えに…」
「お姉さん?どこ校?」
蘇芳「葉嬢…ミス葉嬢なんだけど…」
「ミス葉嬢!?って、あの青柳くんの言ってたやつか…」
蘇芳「ん。でも姉さんよりAさんの方が綺麗だと思う」
お姉さんに怒られても知らないよ…?
ありがとう、と返して別れようと歩き出す。
パシッ
「えっ?蘇芳くん?」
蘇芳「待っ…て……LINE交換しよ…」
あれ?してなかったっけな…。
ふるふるしている時間がほっこりする。
蘇芳くん凄い良い子なんだよね…。
蘇芳「ん……ありがと…」
「蘇芳くん、憤ることある?ちゃんと怒らなきゃいつか爆発しちゃうよ」
蘇芳「はは、Aさんやっぱり面白いこと言うね」
憤ったくらいじゃ爆発しないよ…と笑う蘇芳くんの笑顔が国宝級に眩しい。
きっとモテる。この人はモテるぞ。
素晴らしいよ蘇芳くん…。
蘇芳「あ、そろそろ行かなきゃ…すぐ怒るんだ…」
「そうなの。じゃあ早く行かなきゃね。行ってらっしゃい!」
蘇芳「ん、ありがとう……」
爽やかに手を振り、蘇芳くんは去って行った。関係ないけど良い匂いした。
いや、良い匂い大事だよ?
「ただいま〜…って、確か今日は初、いないんだっけか…」
久しぶりの一人ご飯ってわけ。
孤独じゃない。断じて孤独じゃないからな。
ほら、青柳くんも今日は疲れて休むから、って張り紙してたし、呼んじゃ悪いし。美原はうっさいから。
……寂しいな…。
こういう時初のいる時の賑やかさと楽しさを思い知る。
一人じゃ……少し、物足りないかも…なんてね。
prrrr…prrrr…
「……あ、もしもし?あんた私の家知ってるわよね?夕飯食べに来ない?……えぇ、待ってるわ」
……一人はね。
いや、周りが普段うるさいからさ。静かになられると困るって言うか。
ピーンポーン
夕飯の用意をしている時にチャイムが鳴り響く。
やっと来たわね。
「はーい」
高野「Aの料理食べれるって?」
「……」
___
『
・無口
・王姫の1年
・美人
クラス…2
部活…バレー部(セッター)
「また、会いたいな…なんて」
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松々先輩(プロフ) - ふーあさん» 時間かかると思いますがわかりました!! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 5d2671fec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふーあ(プロフ) - 2回目のリクエスト失礼します…主人公の兄弟との絡みも見てみたいです! (2019年11月24日 11時) (レス) id: 75ae983ccf (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 山口到和さん» え!?どこですか!?誤字ですか!? (2019年4月1日 18時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
山口到和 - 逢えるかかな? (2019年4月1日 8時) (レス) id: 9a42429598 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2019年3月22日 10時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
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