いや、私女子なんだけど。［３］ (ページ17)

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１１０話ページ17

じゃあ次は長谷工だ。
長谷工と言えば、優しい、というイメージしかない。っていうか長谷工の人とあんまり関わってない。

飯島くんでしょ、風花さん…うん、それくらいかな。

「…あの、失礼します」
生「ん？あ、極才の可愛いマネちゃん。どうしたの？」
「…えっと、肝試しするんですけど…」

誰だったか、鹿嶋…先輩？

私を見下ろす先輩は何を考えているのかわからない顔をしている。

命「んー？どったの？」
「えっ！？え！え、ぇえ！！」

か、顔、顔が一緒！！えっ！？

生「あ、ごめん驚かせた？俺は鹿嶋(かしま)生(いく)！ウィングスパイカー、2年」
命「俺は鹿嶋命(めい)。ミドルブロッカー。生とは双子」

ううんわかんない…。

顔が一緒！！

宮根屋「おいそこ！知らない子驚かせんな！」
「えぁ、あ？」
宮根屋「ごめんな、驚いたよなー。俺は宮根屋(みやねや)大将(たいしょう)！主将だ」
「あ、主将さんでしたか…ありがとうございます！あの、肝試しするんで、30分後に合宿所前にお願いします。別に来なくても良いんで！」

それじゃっ！！とペコッと頭を下げる。
やばい緊張した。だって同じ顔があったんだもん。

生きたままドッペルゲンガーに会ったのかと思ったわ。

まぁいいか…今度は葉桜ね…。

「あのー、誰かいますかー？」
穂波「なんや？」
「きもd…ウブゥッ…」

ドアを開けた瞬間、誰かにぶつかる。
え、誰っ…なかなかないよ、そんなこと。

っていうか、何……凄い元気…良いことね…。

勝田「ごめん！！えっ、怪我してない！？大丈夫！？」
「あ、はぁ…まぁ、心配なさらずに…」
勝田「俺、勝田(かつた)己龍(きりゅう)！葉桜1年のウィングスパイカー！Aだよな？」
「あ、そう！え、っと、うん…私も1年生。よろしくね」

で、いつ私から離れるんだろ…？
ずっと腰あたりに手を置いて体がひっついてる状態なんだけど、ご機嫌だからもういいか…。

なんか可愛いな…バレー部ってみんなモテ男なのかな…。

山北「おいお前ズリィぞー」
平雷「マジそれ。勝田だけさー」

何やらわからないがまたイケメンだ。

もう私の周りには顔面偏差値の高い人しかいないんだろうか。それはそれで困る。

山北「俺は山北(やまきた)金春(かなはる)。ウィングスパイカーな」
平雷「平雷(へいらい)里騎(りき)。同じくウィングスパイカー」

お二人ともお名前がカッコいい。