広島弁 ページ3
「ねぇ稜くん」
界「んえ？」
食事中の稜くんに話しかけると、口をモギュモギュ動かしながら顔を上げる。
うん、ね、可愛いけど。
「稜くんね、結構人気なんだよね、メタい話」
界「？メタ？」
「で、その人気の理由って多分広島弁だと思うんだ」
そうなんか？と食べ物を飲み込んで言う稜くん。
…………広島弁のせいだけじゃないだろうけどさ。
だって稜くん可愛いもんね、わかるよ。
「……だからさ、私にも教えてほしいな〜って」
界「広島弁？」
「そう。私も人気がほしいよ…」
Aは充分可愛い思うけどのぉ……と言ってから弁当をしまい始める稜くん。
それを思ってるのは稜くんだけだよ…と言えば、そうか？と首をコテンと傾ける。
あざとくて困るぅ……。
「私が広島弁をマスターすれば、人気もアップでヒロインとしてのプライドも保たれると思うのよ」
界「そんなんかん…」
「え？」
コレ稜リンガルが必要になるな…。
稜くんって標準語わかるかな…。
標準語じゃなくてもいいからとりあえず現代語を話してほしいな。
「稜くんって標準語話せるの？」
そう聞くと、稜くんは少し迷った後、首を横に振った。
そっかぁ……。
そして驚いたことに稜くんは鞄からヤマ〇キの春のパン祭りで売っているマーガリンのパン(しかも大きい袋)を取り出して食べ始めた。
よく食べるね……。
ハムスターみたいで可愛い。
「……広島弁って、どう？」
界「方言を喋る女の子は可愛いってみっちゃんが言いよったのぉ。広島弁はわかるし可愛いっ言うとった気がするが、ようわからん」
「…………美原がねー…」
まぁアイツも広島弁わかるしね…。
可愛いのかな…それはちょっとわかんないけどさ、まぁ可愛いんだろうな、一般的に。
ヒロインが人気なくてどうすんだよって話である。
…いっそ大阪弁でも話すか。
「……稜くんは、方言可愛いと思う？」
界「わしゃ秋田弁が好きじゃよ」
「そっかぁ……秋田ねー…」
全然面識ないわー。
界「それに…」
そう言ってパンを飲み込む稜くん。
私は？を浮かべながら稜くんのブラックホール並みの胃袋に入るであろうパンを見つめる。
界「……わしゃどがいなAでも可愛い思うよ…？」
「ッ……！！」
そう言っていつも通りにニカッと歯を見せて笑った稜くん。
うん、可愛い。
でも今はそれ以上にかっこいいが勝ってるかな…。
「ず、ズルイよ稜くん……」
界「え？なんの話？」
机に突っ伏した私を不思議そうに眺める稜くんだった。
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松々先輩(プロフ) - 匿名さん» 分かりました！ありがとうございます！ (2019年8月17日 18時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - こちらの作品で使われているのは花杜あみり様のCSSですよね？花杜様のCSSは壁紙,フォントなどの改変を禁止しております。直していただけたらと思います。続編の方もフォントを元に戻してください。お話はとても素晴らしいです！ (2019年8月17日 14時) (レス) id: a482dec14b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» 猪原：まじ！？久しぶりだなー、読んでくれてあんがと〜！２も出てるからよろしくな！ (2019年3月7日 1時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 久しぶりに見てます…悶えてます…(ｺｿｯ (2019年3月7日 1時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ともともさん» 飯島：そっか！！ありがとう！意見くれて嬉しい！ (2019年1月22日 0時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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