合唱部の日常 ページ18
side東
東「あー………あー」
俺は今、合唱部の部室に来て発声練習をしている。
いち早く来て練習しているんだよなー。最近声の調子が悪いから。
なんでだろう…と考えながら水を飲む。
「あれっ?東じゃん!」
東「えっ……A…」
水を置いた瞬間、廊下から綺麗なソプラノ声が聞こえる。
そっちを向くと、予想通りAが。
俺を見てニコニコしているのが、また可愛い。
東「どしたの?バレー部じゃなかったっけ…?第2体育館はあっちだぞー?」
半ば馬鹿にしたように第2体育館の方を指さすと、ツンとすました顔で今日は練習はないのよ、と言った。
その声も綺麗だ、と思ったけど何も言わない。
「東こそ、こんな早くにどうしたの?合唱部はまだ集まる時間じゃないでしょ」
東「え?なんで知ってんの?」
もし他の合唱部員と友達とかだったら俺だいぶヘコむよ?いや、マジで。
ジェラシーを感じながらAを見下ろす。
するとAは不思議そうな顔で俺を見つめた。
「え、なんでって……この前東が言ってたじゃないの。『いつも合唱部が集まるのは3時からなんだぞ』って……」
自分で言ったこと忘れないでよ、と人を小馬鹿にしたように言うけど、俺にはそんなの耳に入らない。
え、待って、Aってそんなに会話覚えてんの?
少し嬉しさを感じながら、そっか、だよなー!と笑う。
「それじゃあ、私もう行くね」
そう言って歩き出したAは、少し行った後、おもむろにこっちを振り返った。
「あ、そうだ___」
東「?」
「歌、上手かったよ。頑張って」
そう言った後に笑ったAの顔が、しばらく頭から離れなかったのはここだけの話。
そうして歩いて行ったAの背中を見ていると、お、Aちゃんじゃん!と来る先輩方。
んだよ、Aは俺のもんだぞ。(違う)
先輩1「あの子可愛いよな〜」
先輩2「だよなー。あの子が極学唯一の女子とかマジ最高じゃね?」
先輩3「隣の女子校にもあんな可愛い子早々いねーよ?」
東「はぁ……そうですかね〜」
顔は整ってる方だとは思いますけどね、と言うと、お前ドライだなー、と呆れる先輩方。
違う、そうじゃない。
ドライなんじゃなくて、興味がなさそうに振舞ってるだけ。
だってそうでもしないとキモいもんな、脳内。
「性格最悪ですよアイツ。すげー辛辣だし」
先輩2「そこもいい」
……何言ってんだか、と思ったが、今日だけは先輩の意見に賛成だ。
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松々先輩(プロフ) - 匿名さん» 分かりました!ありがとうございます! (2019年8月17日 18時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - こちらの作品で使われているのは花杜あみり様のCSSですよね?花杜様のCSSは壁紙,フォントなどの改変を禁止しております。直していただけたらと思います。続編の方もフォントを元に戻してください。お話はとても素晴らしいです! (2019年8月17日 14時) (レス) id: a482dec14b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» 猪原:まじ!?久しぶりだなー、読んでくれてあんがと〜!2も出てるからよろしくな! (2019年3月7日 1時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 久しぶりに見てます…悶えてます…(コソッ (2019年3月7日 1時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ともともさん» 飯島:そっか!!ありがとう!意見くれて嬉しい! (2019年1月22日 0時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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