バスケ部の日常編 ページ2
side佐田
部活中、暑い中やっていた俺の元に駆け寄るのは一つ上の先輩。
佐田〜、と言う声には何かの企みが含められている気がする。
なんすか、とすぐに済ませようと返事をすると、話題は何を隠そうAの事だった。
先輩1「お前のさー、クラスにさぁ、女子いるだろ?Aさん」
佐田「あぁ…いますけど」
先輩1「一回会わせてよ!唯一の女子だぜ?会いたくもなるだろ」
佐田「はぁ…そんなもんすかね……」
タオルで汗を拭きながら先輩の言い分を聞いていると、抜け駆けはズリィよ、と他の先輩も入ってくる。正直面倒だ。
どう切り抜けようか、とスポドリを飲みながら考えていると、次々に加わる先輩方。
…………どうしよっかな…。
面倒なことはしたくないし、これで不仲になるのも避けたい。
教えるのも嫌だ。
なんでだ?
まぁ、なんでか頑なに教えたくない。
佐田「……Aに、聞いてみましょうか」
聞く気もないのにそう言って、スポドリのボトルを端に置く。
持つべきはできる後輩だなー、とか話してた先輩だけど、俺はできる後輩じゃない。
先輩の為に女ひとり差し出そうと思わないから。
佐田「ん?」
パッと入り口を見ると、重そうな籠を持ってヨタヨタと弱々しく歩く女。
この学校に女なんて一人だから、すぐに誰かはわかった。
それでも友達と仲良さげに話している先輩には伝えずに入り口に小走りで向かう。
俺ら一年の特権だ、黙って見てろ、先輩。
佐田「A、重そうだな」
「あー…佐田……うん、結構重いかな、ハハ……」
笑い事じゃないだろ……。
呆れてAを見ると、何よその目、と軽く睨まれる。
何も、と言って籠の中身を覗く。
あぁ、スポドリか……バレー部のだな。
ちょっと癪には触るけど、そのまま籠を持った。
「え、ちょ、佐田!?良いよ、部活中でしょ!?」
佐田「お前、ゴリラじゃねーんだからさ、部員の一人でも引き連れて来たらどうなんだよ。どんだけ重いんだ、コレ」
軽く持ち上げられるけど、女にはきついだろうな…と考えながら階段を降りる。
ごめんねー、と言いながら小走りでついてくるAの歩幅と俺の歩幅が合わない。
そんな所にも女子を感じて、ふ、と笑みが漏れた。
佐田「バーカ、早くしないと置いてくぞー」
「待ってよー!」
少し歩幅を狭めて歩くと、少し早歩きで俺の横をちょこちょことついてくるその姿にまた笑みが浮かんだ。(先輩には怒られた)
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松々先輩(プロフ) - 匿名さん» 分かりました!ありがとうございます! (2019年8月17日 18時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - こちらの作品で使われているのは花杜あみり様のCSSですよね?花杜様のCSSは壁紙,フォントなどの改変を禁止しております。直していただけたらと思います。続編の方もフォントを元に戻してください。お話はとても素晴らしいです! (2019年8月17日 14時) (レス) id: a482dec14b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» 猪原:まじ!?久しぶりだなー、読んでくれてあんがと〜!2も出てるからよろしくな! (2019年3月7日 1時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 久しぶりに見てます…悶えてます…(コソッ (2019年3月7日 1時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ともともさん» 飯島:そっか!!ありがとう!意見くれて嬉しい! (2019年1月22日 0時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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