いや、私女子なんだけど。［２］

９３話※ ページ49

河瀬「俺何かに目覚めそうだったわ…良かった…」
風花「将来調教師とか嫌だしな」
「……先輩方のえっち…」
長山「うぐっ……」


そう言うことは言わない方がいいよ…と遠い目で言う飯島くん。
どう言う事。こちらの世界へお戻りください。


「で、私は森山くんに何をすればいいんでしょうか？」
河瀬「そのままいてくれるだけで良いよ」
長山「醒入りまーす」


次の瞬間、ギュッと押しつぶされる感覚。

え、何！？


後ろを見ると、そこには私に覆いかぶさる潮くん。
……え？



潮「ちょ、やめっ…先輩っ……」
「わわわわわやばいやばい死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ」
森山「ぁああぁああぁあ！！！」


部屋はカオス。


って言うかなんでイケメンに挟まれてんの！？無理、なんでイケメンの無駄使いみたいな人達に挟まれてんの！？


無理、無理！！頭がショート寸前！


「せ、先輩っ……は、恥ずかしくて無理です…」
河瀬「……」
長山「…え」
風花「…………ごめん」


謝ってんのになんでもっと押してくるの！？

むむ、胸がッ…胸が森山くんに当たってて森山君が失神してるのにまた圧迫感で起きてまた失神してを繰り返してるんだけど！？


可哀想だからやめてあげよう！？


「んゃっ……！」
森山「ごめ、も……無理…」
「森山くーーーーーーーん！！！！！」



森山が死んだぁああぁああぁ！！！と廊下に出て叫ぶ猪原くん。

いや、マジでカオス。


つーかんな事言わないで。
変な虫が来る。


寺坂「おい！十夜！！何があったかしらねえけど生きろ！って……え、何してんの？」
城間「王様なれねえんだけど…って……え？」
「じょ…城間くん…」


ヤバイ人に見られてしまった。藤井に連絡されてしまう。
過保護隊が出動してしまう。(隊員は言わずと知れたアイツらだ)


コレには深いわけが！と言い訳するも、固まって動かないのできっと聞いていない。

ゾロゾロと騒ぎを聞きつけた他のバレー部も部屋を覗きに来た。


マジでカオス。


「……えっとですね。説明を聞こうか。城間くん」


だからその携帯をナチュラルに取り出さないでくれないかな？
ねぇ、今誰に連絡しようとしてるのかな！？


「大門だけはダメ！！大門だけは！」
飯島「だ、大門……？」
「ヤバイ奴がいるの！！大門友広！絶対にやめて！」
城間「A、Aが……襲われ…」
「あ、待って野口もダメ」


あと襲われてはない、安心してくれ。

それから城間くんを説得するのに30分かかった。

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