52話★ ページ5
「あー……疲れた…」
結局あの後、初を剥がすことができなかった私は一人用のベッドで二人で寝た。
あと、普通に初のお弁当を作るのを忘れていたので今日は早起きだ。
眠い。
ってかアイツ、自分で料理できるんだから自分で作れよ……。
「ぉ…ょぉ…」
美原「声ちっさ!大丈夫!?」
「ぇぇ……」
佐田「コイツなんかあったのか?」
逆に聞くわ。
なんであんたら朝からそんなに元気なの?
そう言えば、今日は転校生が来るらしいよ、と野口が言う。
「え、このクラス?」
野口「いや、A組」
「A!?」
何その子スッゲー頭良いじゃん。
途中からこの学校に来て、しかもA組って。バケモンじゃん。
まぁそれでも偏差値78には勝てないだろうけど。ちなみに大門。
「にしても眠過ぎる……美原と一緒になりたくない……」
美原「俺と一緒が嫌ってどう言うこと。泣きてーんだけど」
「んー……そのままの意味」
目を擦ったりして眠気を覚まそうとするけど、ぜんっぜん意味なし。
このままだと授業中眠りかけない。やばい。
HRをなんとか目を開けて過ごし、今は1時間目前の準備の時間だ。(あの10分耐久はどんな10分より長かった)
ガラッ
小田「……え、誰」
美原「うわ、あそこのオーラヤバ……色気半端ね」
佐田「誰だよ」
扉が開いた瞬間、ザワッと教室がどよめく。
誰とか言ってるから転校生なんだろうけど、私今それどころじゃない。
大門「……A」
「はぁぃ……」
美原「気の抜けた返事だな……」
机に突っ伏したまま返事をする。
頭が上がらない。今なら頭が一番体で重い部分だって実感できる。
大門「……コイツが、お前に会いたいってさ」
誰、と顔を上げれば、そこには昨日のイケメン。
……は?
「……えっと」
大門「
青柳「どうも」
「……うん、昨日ぶり」
そう言ってまた机に突っ伏そうとすると、肩にポン、と二本の手が置かれる。
何よ……。
美原「昨日ぶり?どう言うこと?」
大門「聞き捨てならないんだけど」
「二人とも笑顔怖いよー……落ち着け、ちょ、痛っ、待って痛い!痛いって!!」
ギリギリしないで!痛い!
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
『
・星ノ宮学園から転校して来た
・無気力感が漂う色気半端ない人
・Aのご近所さん
部活…帰宅部
クラス…A組
「……どうも」
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天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» (^ω^=^ω^<ギャアアアアア)(^q^=^p^)ο(:з )~ (2018年9月7日 22時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» それな (2018年9月7日 22時) (レス) id: 32b67850c0 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» カオス (2018年9月7日 22時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 天岸悠樹さん» もうわからないですよ (2018年9月5日 21時) (レス) id: 32b67850c0 (このIDを非表示/違反報告)
天岸悠樹(プロフ) - 松々先輩さん» 訳のわからない方言で吹きました(笑) (2018年9月5日 19時) (レス) id: 2eadb8d21d (このIDを非表示/違反報告)
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