いや、私女子なんだけど。［２］ (ページ33)

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８０話★ ページ33

………はい、時は進んで合宿であります、軍曹。

早い？何言ってんの、小説の力よ。

ごめん、私今早朝テンションで頭おかしいの。
聞く話によるとマネージャーは朝早くに準備をしなきゃいけないらしく、ただ今AM5時でございます。青柳くんと初に心配されたよ。嬉しいね。(白目)

で、結構早く片付いたのでバスの中で安眠しようかと思ったところです。
運転手さんいないし。

私寝てないんだよ？結構致命的じゃない？

「ふぁあ…もう無理……寝よ…」

椅子にもたれ掛かろうとすると、後ろからあんたがマネージャーなん？と爽やかな声。

「う、わっ！？」

思わずコケそうになったよ、危ね。
って言うか誰だ？この大阪弁イケボは。

小川「俺小川(おがわ)大聖(たいせい)！一応部長やねん」
「あ、貴方が小川先輩…」

あれっ？なんで俺のこと知っとるん？と小首を傾げる小川先輩。

いや、私が見学に行った時城間くんのこと呼んだの貴方じゃないですか…。
覚えてますよ超rememberです。なんてったってイケボ。(Aはイケボが好き)

「…と言うか、こんな朝からお疲れ様です」
小川「あ～いや、楽しいし大丈夫やで！」
「楽しめるんですね…良いですね…私なんて眠くて眠くて……」

4:30集合はキツイやんな…と苦笑いする小川先輩。

やばい、稜くんが恋しくなった。
あの広島弁を聞きたい…。

小川「まだ時間あるし寝といたら？」
「あ、じゃあ…すみません……」

おやすみなさい、と言って目を瞑る直前、色気を含んだ小川先輩の顔が見えた。

破壊力が半端じゃなかった、とだけ伝えておこう。

次起きた時には既にバスは出発していた。
行き先は約14km離れた葉桜高校。名前がとても綺麗です。

こちとら極才学園だよ…厳つい名前だな。

「……？」

お隣を見てみると、空色の髪の男子が座っている。

いや、お前誰だよ。

てっきり隣は城間くんか小川先輩だと思ってたから、まさかこの浮かれた頭の奴が隣だなんて微塵も予想していなかった。ごめん、私の失態。

でもイケメン。

声はイケボなんだろうか？重要なのはそこだ。

でも起こすのも悪いな。

名前当てゲーム…は失礼に当たりそうだからやめておこう。
私のネーミングセンスは巷では理解されていないらしいし。

＿＿＿

『小川(おがわ)大聖(たいせい)』

・3年
・優しい
・大阪弁を話す

クラス…B組
部活…バレー部(ウィングスパイカー)

「俺の得意料理はたこ焼きやで！いつか食べにおいでや！」