いや、私女子なんだけど。［２］

７９話※ ページ32

「え〜っと…じゃあ私から」
佐田「強制参加？」
城間「雰囲気的に強制参加だろうね…」


おい美原だけかよノリノリなの。
泣くぞコラ。私泣くぞ。

あ、やめとこ。泣き顔なんて見せたらムラムラしてきたとか言うのがオチだわ。(白目)


「壁ドン」
美原「…押し倒す？」


え、嘘だろおい。

美原の姉ちゃんヤベェぞ？割とガチで。
顔だけは良いとしてコイツを使ってキュンキュンするとか私の本能と理性が許さない。


佐田「……顎クイ」
城間「調子乗ってる俺様系イケメン王子」
「ブフォッ…！ちょ、無理、無理、なんで城間くん真顔なの、ちょっ…」


お腹痛い、痙攣が止まらない。

なんで真顔！なんで、真顔…！


「ごめ、今無理……爆弾落とされた…」
美原「お、俺も……」
佐田「…幼馴染が実はイケメン」


私の場合実はじゃなくてモロにイケメンなんだよね。キツイ。

まぁ性格がガキンチョなので少女漫画的要素は一切ない。断言しても良い。


城間「満員電車で出会うヒロインと王子」
「あかん……城間くんあかんで…」
佐田「なんで大阪弁なんだよ…」


…作者が関西人だからじゃないかな。


「イケメンと同居」
美原「突然のライバル登場」
佐田「主人公は大体自分のことを平凡だと勘違いしてる美少女」
城間「主人公の特技は料理」


勉強とか運動できねぇ天然のくせに…とボソッと言い放つ城間くん。

少女漫画に恨みでもあるのかな。


「夏祭りで距離が近くなる二人」
美原「平凡なくせにイケメンに取り合われるヒロイン」
佐田「ヒロインの家庭力は異常」
城間「ねぇコレやめない？終わりが見えないんだけど」



奇遇だね城間くん。
私も今それ思ってた。


「……そう言えば城間くん。体育祭が終われば合宿があるって言ってたけど、集まる学校って流石に女子いるよね？」
城間「……Aに言いにくい事なんだけどな。集まる学校、全部男子校だ」
「……死んじゃいたい」


ダメだぞ！？とガバッと起き上がる美原。

うるせーな鼓膜が死ぬわ。



って言うかなんで男子校しか集まらないわけ？
男子校の皆さんは日々男臭い中必死に練習を頑張っていらっしゃるんでしょ？なのに合宿でまで男の顔を朝から晩まで眺めて過ごさなきゃいけないのは流石に苦じゃない？


サッカー部も水泳部も、バスケ部もそうだけどさ。色々可哀想だね君たち……。

まぁだからといって扱いを改める訳ないけど。


(※Aは辛辣です)

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