いや、私女子なんだけど。［２］ (ページ24)

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７１話ページ24

美原「嘘……だ、ろ…」
佐田「聞いてねぇえぇえぇええ！！！」

お、早速理不尽さを理解した奴らが出てきた～。
ちなみに初はこの前私と一緒にプレイしたので、今は私の横でソファーにもたれている。

私はなぜか初に抱えられるようにして座っていた。

「どうしたの？」
美原「いや、マジでなんなの？俺攻撃できる道具見つけたんだけど…その道具、女の子に取り上げられて逆に凶器になった」
「あっはっは！！超理不尽～」
佐田「体見つけたかと思ったら偽物で、偽物を見つけたらその時点でゲームオーバーらしい…」
小田「僕は学校の七不思議の人に会っちゃって…」
津田「美原のせいで俺死んだわ」

聞けば聞くほど理不尽さを極めているゲームだということがわかる。

あー、面白い。
やってる側はイラッとしてるんだけど、見てる側は面白すぎて…。

ピーンポーン

岩本「あ、鳴ってる……行ってくる」
「おー、よろしく～」

そして聞こえたのは悲嘆の声と叫び声。
お前らうっせーよ、人の家の前で。

「もう何ー？うるさいわね……」
岩本「あっ、A～！こいつら、俺がAの従兄弟だって信じてくれねぇんだけどー」
「……こちら、初。私と従兄弟よ、よろしくね。ねぇ初、一緒に夕飯の買い物行かない？足りないの」
岩本「あぁ、いいぞ」

俺も行くー！！とうるさいのは東。

うるさいわね、と言うと、荷物係でいいから！！と譲らない。
仕方ないわね……。

「じゃあ美原たちはすでにあっちでゲーム始めてるから。理不尽っていった理由は、青柳くんか四人に聞いて」

鍵持った？と言って家を出る。

キムチよろしく、と言ったのは柏木だ。
なんで？似合わなすぎて怖いんだけど。

でもまぁ良いか、これは私のお金じゃない。

……え？そんなの美原だけど？

「今頃美原、自分の財布ないって慌ててるわね」
岩本「いんやぁ？ちゃんと書き置きしてきたからな」
「あら、そうなの。気が効くわね」

初は良くできた子だから、と言えば、じゃあ結婚する？とニッと笑う。

そう言うとこ無かったら完璧。

するわけないでしょ、と言えば、これどっちが良いと思う？と東がキャベツとレタスを持ってきた。

「……私、ほうれん草って言ったよね？」
東「……これ、ほうれん草じゃないのか？」
「違うと思うけど」

表示されてなかったのか？と冷静な初。
そんなの見てない様子の東。お前いい奥さんもらったほうがいいよ。じゃないと生きてけないと思う。