４４話 ページ47
「ねぇ野口」
野口「…それ可愛いからやめてくれないかな」
お昼休み、野口の机に行って半分顔を覗かせる。
すると笑顔でそう言われたので立ち上がる。
「放送はやって良いよ。応援団も良いけど、誰か他にもいたらの話」
野口「誰かって？」
「そうね。美原と稜くんってどうかな？女装させれば良いんじゃない？あと、できればクラスからそれぞれ二人ずつ出して欲しいんだけど…」
野口「Aが良いなら、別に俺は良いけどね」
じゃあそれで決定で！と笑うと、ニコッと笑い返される。
自分がする事にさえならなければそれでいい野口だ。OKしてくれると信じていた。
気分も良くなったので柏木でも誘って昼食を取ろうとA組に行くと、柏木はさっき出て行ったと言われる。
どこにいるんだろうか。
「…大門、一緒に昼食食べない？」
大門「……なんで俺」
「食べたいなー…って？」
ダメかな、ともう一度訊くと、別に良いんじゃない、となぜか他人事。
じゃあ行こ！と手を引くと渋々教室から出てくる。
いつも購買のパンだけらしいし、たまには栄養のあるもの食べなきゃね。
食堂に向かう階段を(一方的に)話しながら降りていると、下からどうしてですか！？と言う大声が聞こえる。
誰かが言い争っているのか、と顔を覗かせる。
……え、柏木……？
階段の踊り場には柏木がいて、中学校の男子生徒を見下ろしている。
さっき叫んだのは男子生徒の方らしい。
困ったような笑顔を浮かべる柏木はまだこっちには気づいていない。
柏木「えっと…そんな事言われてもねぇ……」
凄い、私あそこまで柏木が困ってるの初めて見たかも。
大門は何かを察したように頷いた。
なんだコレ、告白現場？
大門「蒼葉は昔から誰にでもモテるからな〜…」
「…え、じゃあつまりコレって…」
大門「そ、告白現場目撃中。にしても久しぶりだな…男から告白されるのって…」
「へ、へぇ…そうなんだ……」
なんか意外……柏木は同性にはとことん嫌われるタイプだと思っていた。
まさか、逆だったとは。
邪魔しちゃダメな状況。
一回戻ろうかな……？
と、その時。
ずっと下を見ていた大門が急に身を乗り出す。
え、ちょ、バレる…！
大門「……チッ、仕方ねぇな……」
「？」
小さく舌打ちをし、ツカツカと階段を降りる大門。
ちょっとごめん、意味わかんない。
柏木「ごめんね？俺、もういるからさ」
大門「どーも……」
そこで私は全てを察した。
そっか、大門と柏木ってそう言う……。(違う)
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - miyuiさん» ありがとうございます☺️嬉しいです！が、睡眠はしっかりとってくださいねw (2021年12月7日 0時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
miyui - 夜中、腐女子が(関係無い)布団の中で隠れながらこの小説を読む…あっ、午前2時だ明日学校どうしよう…宿題やってない…終わったああああ(つまり時間忘れるほど面白いってことです) (2021年12月6日 23時) (レス) @page20 id: 5e526ca5d2 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ひぃ……ありがとうございます！！嬉しいですー！！これからも頑張ります！ (2020年9月14日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - おにぎりさん» 良いですね、彼氏いらっしゃるんですね……私の元カレは美原って名前でした (2020年9月14日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - 私の彼氏も岩本です。運命ですね (2020年9月14日 4時) (レス) id: 6f3eaef604 (このIDを非表示/違反報告)
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