１１話 ページ13
東「なぁなぁA〜…」
「しっつこいなぁ…」
南棟にある家庭科室に行くため、南棟に入った途端、私を見つけた東が追いかけてくる。
そして気づくのが遅かった。
腕を掴まれて初めて気づいた私は、逃げる瞬間を逃してしまったのだ。
「離してください警察呼びますよ」
東「なぁ頼むよ〜…マジお願い！一生に…10回のお願い！」
「多いな！」
いや、10回ってまだ少ない…って、そうじゃないんだよね。
私の勉強があるんだってのに！
「私も勉強したいのーっ！」
東「お前頭良いじゃんかぁあ」
「二年生になるまでに、A組に行けるくらいの学力付けたいの！」
東「…じゃあ大門に教えてもらえば良いじゃんか…」
拗ねたように唇を尖らせる東。
…大門……？
って、あの！？
学年トップを取り続けるあの！？
「知り合いっ？」
東「あぁ、知り合いっつーか…中学からの同級生っていうか…」
「え、どこ中？」
そう訊けば、東から出てきた学名はかなりのトップ男子校。
…え？
「ちょっ、東！？あんたそんなとこ行っときながらこの成績！？」
東「……あは、ちょっとサボったらね」
「二年生上がれないけど」
東「そこをなんとか…！」
え〜…どうしよっかなぁ…。
大門か…凄く魅力的なんだけどなぁ…。
私が教えるのはなぜ？
東「お願い！女子がいた方が華があるし！」
「みんなそう言って私を遊びに誘うわ…」
東「！おっけーって事か！？」
あれ？今そんな事言ってないんだけど。
そう言おうとした時にはすでに、東はルンルンで廊下の端をスキップしていた、
足速…。
女は優しく扱うがモットーじゃないのかアイツは。
私の事大事にする気ないだろ。
はぁ、と大きく溜息を吐いて歩き出す。
…大門が来るのか…。
そのまま家庭科は進み、放課後。
大門「……Aって人、いる？」
「…えっ。あ、はい」
大門「…へぇ、あんたがA」
私を見下ろす大門の眠たそうな目を見つめる。
…何？
大門「まぁまぁ可愛い顔してんじゃん。コレで性格がよければなぁ…」
「はぁ！？余計なお世話よ！」
大門「気ぃ強…で、俺に勉強教えて欲しいんだって？」
…え？
「ひ…東、かな」
大門「そ、東が手配した。俺、男に教えたくないからさ。でもAは一応女だし…」
「い、一応…」
大門「男に教えても何も楽しくないでしょ？わかる？手取り足取り、教えてあげる」
「は、はぁ……」
大門って…もしかして変わり者？
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - miyuiさん» ありがとうございます☺️嬉しいです！が、睡眠はしっかりとってくださいねw (2021年12月7日 0時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
miyui - 夜中、腐女子が(関係無い)布団の中で隠れながらこの小説を読む…あっ、午前2時だ明日学校どうしよう…宿題やってない…終わったああああ(つまり時間忘れるほど面白いってことです) (2021年12月6日 23時) (レス) @page20 id: 5e526ca5d2 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ひぃ……ありがとうございます！！嬉しいですー！！これからも頑張ります！ (2020年9月14日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - おにぎりさん» 良いですね、彼氏いらっしゃるんですね……私の元カレは美原って名前でした (2020年9月14日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり(プロフ) - 私の彼氏も岩本です。運命ですね (2020年9月14日 4時) (レス) id: 6f3eaef604 (このIDを非表示/違反報告)
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