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物理的に推しに貢ぐことはできているが、流石に財布に入っていたお金が底をつきそうだ。
松代さんはニコニコしながらAちゃんは家にいてくれるだけでいいのよ〜、なんて言っていたけど、成人済みの女がいつまでも厚意に甘えているわけにいかない。


バイト始めよう…。


財布の中を見ながらそう思っていると、横で歩いていた一松があれ楽しそうだね、と何かを指さした。
一松が祭りを楽しもうとしている!?これは全力でノリに行かなきゃ…!!


そう思って指の先を見る。

「…射的はちょっと得意じゃないんだけど」
「あ、そーなの。好きなの取ってあげようか」
「え!?いいの!?」


じゃああのぬいぐるみが欲しい!!と今回一番デカい景品であろうクマを指す。
だって!!ぬいぐるみ可愛いんだもん!

お金はいくらでも払うから!と言っておじさんに500円玉を渡そうとすると、一松の制止がかかる。


え?お金払わないとできないよ?世の中需要と供給で成り立ってるって、中学の時の社会の先生が言ってた。


「俺が出すから」
「え!?」
「いや、俺たちもちゃんと財布持ってきてるからね?」


おそ松兄さんは早々に財布の中身無くなってたぽいけど、と言った一松は千円札を渡す。
500円で10発だから…20発?


「あー言うのは、連続で当てて落とすのが一番いいの。物理で習ったでしょ、一番重心が重いところを動かせれば落とせる」
「あー、いや、私文系だからなぁ…」


あんまり理系科目はしてこなかったんだよなぁ。

お恥ずかしながらあまり、とボソボソ言っていると、パパパパパパンッと音が響き、ドサ、と柔らかいものが地面に落ちた音。


えっっ?


「す、すげーーーー!!!」


近くの子供が感嘆の声を上げる。
まさか、と思って一松を見ると、店主のおじさんにぬいぐるみをもらっていた。


え?ちょっと待って、頭が追いついてないって言うか。


「なにがあったの今!?」
「別に、景品取っただけだから、騒ぐほどのことじゃないでしょ」
「すげー!!俺にも教えてくれ!」
「すごいよねー!」


さっきの男の子と仲良くなりかけていると、一松は別に、といって歩き出した。
教えてくれないんだって、と男の子に言うと、残念そうな顔をしていた。


その手に持ってるやつ、美味しそうだね。

「じゃあねー!」
「おう!姉ちゃんも祭り楽しめよー!」
「なにそれ生意気〜!君も楽しんで〜!」


なんかめっちゃ仲良くなった。
さっきから何故か一松は黙りっぱなしなんだけど。

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松々先輩(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます!!これからお話は急展開…できればいいな、と思います!頑張ります!! (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
月花 - すっっごい面白いです!頑張ってください! (2020年10月4日 23時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます!!了解です!頑張りますね! (2020年5月14日 22時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 一松!!もう本当に尊いです!一番の推しです!更新頑張ってください! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - ですねー、おそ松さんも3期期待です! (2019年12月11日 18時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年2月23日 23時

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