〜21〜 ページ24
「何にもないから出てきなよ…」
「いやいやお邪魔でしょ!?」
「なんの勘違い…」
Aに失礼だから、と言った一松。
いえいえ滅相もございません。
ハナオ切れちゃって、と見せれば、買ってこようか、なんてイケメン発言をするカラ松。
いや、ほんとに…9:1の割合でイケメン混ぜてくるの何…ギャップ萌えで死ぬから。
でも9割イタイんだよなぁ……残念なイケメンって君のこと言うんだよ。
あ、嘘みんなのこと言うんだよ。
ほんっとに残念なイケメンだな。
「多分直せるから大丈夫。えーっと…」
「Aちゃん、僕やろうか?」
「え、手汚れちゃうよ?」
「でもAちゃんそんなに綺麗なんだしさ、浴衣汚れちゃったら元も子もないし」
いや君ら私を落としにきてないか?
何そのイケメンスキル。おばさん萌で死んじゃうよ?
3次元にいた頃はほんっとに何にもなかったんだから。コールセンターの『お電話代わりました〇〇でございます』ってのでキュンとしてた人だから。
突然のイケボも罪よね。
「ごめんねトド松、手汚しちゃって…良かったらこのハンカチ使って?」
ここに来て初めて貰ったバイトの給料で買ったハンカチ…。
トド松に白いハンカチを手渡すと、大丈夫だから!と笑顔で言ってはい、できた、と直ったハナオを渡してくれた。
スマホで調べたらなんでも出てくる時代…進歩したなぁ。
私心は江戸時代生まれだから。
「ありがとね、なんか奢ってあげるよ…」
「えー、いいのに〜…」
「じゃあ俺たこせん〜!!」
おそ松に奢るなんて一言も言ってない……。
でもいいや可愛いから奢っちゃう。
おそ松にお金を渡すと、甘やかさないでよ、と溜息と同時にチョロ松が言った。
ハッ…!つい右手が財布の中の野口さんに伸びていた…。
危ない危ない。
普段の服は六つ子のやつ着てる…カラ松のスパンコールズボンなんて着れたもんじゃないよ、こっちが灰になりそうだからね。
まぁカラ松の服着て死ねるなら本も…ヴヴンなんでもない。
「おそ松に奢ったし、これで好きなもの買ってきてよ!」
「えっ、でも…」
「いーのいーの!私今給料日後で小金持ちなのよ」
それに3次元では君らに何万注ぎ込んでるし、今更千円くらいなんてことないって言うか。
みんなに千円ずつ渡すと、はしゃいで祭りの中へ駆けて行った。
うん、やっぱり男子高校生だな。安心。
「一松は行かなくていいの?」
「…言ってるじゃん、静かな方が好きだから、あんたといるって」
「そっかぁ…じゃあ私と遊ぼっか」
推しと祭りッ…!!
平静を装う私だった。
118人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
松々先輩(プロフ) - 月花さん» ありがとうございます!!これからお話は急展開…できればいいな、と思います!頑張ります!! (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
月花 - すっっごい面白いです!頑張ってください! (2020年10月4日 23時) (レス) id: 23cb55ce5b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - Rain☆さん» ありがとうございます!!了解です!頑張りますね! (2020年5月14日 22時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
Rain☆ - 一松!!もう本当に尊いです!一番の推しです!更新頑張ってください! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 3af4d419c0 (このIDを非表示/違反報告)
なー。(プロフ) - ですねー、おそ松さんも3期期待です! (2019年12月11日 18時) (レス) id: 13b122a5bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ