〃 ページ8
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“憎い”
女はそう思った。
“苦しい”
女はそう嘆いた。
それでも、自分はただの藍色の花……籠の中の鳥に過ぎないのだ。
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「立派な桜の木ですね……！今のところ花びらは見受けられませんが…」
春になればきっと綺麗な花を咲かせることでしょう。
そう言ったAは、そっと木の幹に手を触れる。
まるで、人を扱うように。
「この木の噂は……春のある日、花弁が全て真っ赤に染まる、と言うものと─────…」
そこで止まったAの言葉。
それ以降は言いにくそうに眉をひそめている。
俺は首を傾げるしかできない。
「…殺された元花魁がこの桜の木に憑いているんだとか」
殺された……？
なぜ？
そう思うと、Aは俺を見て答えてくれた。
「花魁は、その遊郭のトップになった後、経営者になることが多いらしいですよ。ですから、元。歳にしたら多分40前半じゃないですかね」
花魁の現役は若いですから、と話したA。
俺は気になって仕方がないんだが、なぜ知ってる？
そしてその花魁はなぜ殺されなければならなかったんだ？悪どい商売でもしたのか？
ただ、気の毒な人だと思う。流石に攫われてきた女児が花魁に成り上がるのはないと思う。
花魁は賢く、妖麗でなければいけないと言う暗黙の了解があるからな。
そこまで苦労して花魁になったのにも関わらず、花魁になって花開いているのはたった数年で、しかもその後殺されてしまうのだから。
客の恨みでも買ったのか？
「でもまぁ……実害は無いですよね。ただここで咲いてるだけなので」
「…でも、この前、赫蜜がここで骨を折っているが…」
「え」
それは知りませんで、とボソリと呟いたA。
赫蜜くんも大変ですね、と言ったAは、その後小さく、今度勧誘してくださいね、と囁いた。
Aが媚びを売ればどんな奴でも入ると思うけどな…。
赫蜜くんに被害が出たならコレは成仏していただかなければいけません…と悲しそうに言ったAは、きっと強制成仏が嫌なんだろう。
世の中そんなに甘くないこともAはわかっている。
「でも、お祓いをするにはご霊体が無ければいけません…」
そのご霊体はこの中でしょうか？と幹をさするAは、強制的に呼び出します？と言い出した。
そんなことができるのか…。
でも強制的に呼び出して、強制成仏って…うん、やばいな。
それは言わないでおいた。
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松々先輩(プロフ) - 松野美海さん» 自我失礼します……私の推しはもっぱら一松です……あの卑屈感がたまらないです最高です (2022年9月30日 0時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
松野美海 - 凄く面白いです！最初から読んでたら時間が…！つい夢中になってました！更新頑張って下さい！待ってます！ちなみに松々先輩さんはなに松推しなんですか？私はチョロ兄です☆((( (2022年9月30日 0時) (レス) @page28 id: b94de068e4 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - kuuさん» 一「ほんとに、ムカつくよね……一定数いるよ、あーゆうクズ…あ、僕もそれなりにクズだけど。フヒヒ……応援ありがと、励みにしてこれからも頑張るね…」 (2022年1月27日 3時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
kuu - 子犬の話し本気で泣きました！なんかすごく話しなんですけど腹たちました！こんクソ野郎！すごく怪奇百鬼夜行の話大好きです^ - ^応援してます (2022年1月26日 8時) (レス) @page23 id: 1c1723a482 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 月花さん» チ「あぁ、そうだね、ありがとう。もう4作目になるんだね。これからもよろしくね」夢「えっ、それで終わりですか？もっとあるでしょう！！えーっと、この作品を読んでくれてありがとうございます！是非次回のお話も楽しみにしてください！ありがとうございました」 (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
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