〃 ページ20
「あったぞ！これだ」
「おー！凄いです！でもどうやって見つけたんですか？」
「サッカーが日本に来た頃って言ったらまぁ、1870年くらいじゃないかと思って」
「あぁ、サッカーが日本に来たのは、1873年、明治6年だ。海軍兵学校で余暇としてサッカーを教えたらしい」
サッカーが来た頃、そして民間に広まるまでの時間を考えれば、大体1870年代から1890年代ってところか？その20冊を調べれば、将家という人物がいるかもしれない。
将家なんて苗字かなり珍しいし、なんなら一人しかいないレベル。
将家さんが普通に卒業できていれば、何の問題もなく卒業アルバムに書かれているはずだ。
「あ！この方ですね」
「こいつ校舎側のゴールに入れる時だけ絶対に入らなかったらしいな。フォームとか癖とかじゃねえの」
「癖…」
と、すれば……。
はっ、と何かが繋がった気がした。
行きますよ！とカラ松の腕を引いて教室を出る。
慎ちゃんが片付けろよー！と言っているが無視。
私は片付けが苦手なのだ。慎ちゃんはそういうところ几帳面だから大丈夫！
「赫蜜くんを連れて第2グラウンドへ来てください！」
「あ、あぁ…？」
「私は先に向かっていますので！」
もうこの時間、部活に出ている人は更衣室か帰る準備をしている。
赫蜜くんは多分私を待つために学校内にいるだろう。
今日中に片付けられる事件だし、何にも問題はない。
私はこういう類の掃除は大得意だから。
「はぁ〜…やっぱりね」
思った通りだ。
本当に、見ようとして初めて見られる千里眼も考えものだ、と言っていた兄の言葉に頷ける。
こんな簡単な事に気付かないなんて。
「おーい、連れてきたぞ〜」
「謎が解けたってマジ！？」
「はい！完璧に！」
赫蜜くんは、人の気持ちは信じますか？と聞くと、そりゃまあ、と不思議そうな顔をする。
不可思議な質問をしていることは自覚済みなので、つっこまないでほしい。
それでは、とゴールに近づく私をじっと見つめる赫蜜くん。
「大昔の人の強い気持ちが、まだその場に残っている、というのは信じますか？」
「え？」
「『霊』とはちょっと違うんですよ。『霊』というのは言わば魂。体とは別の精神という部分です。ですが、気持ちというのは精神でもなく、ただ単純なもので」
このゴールにはその将家さんのゴールに入れたいという『気持ち』が憑いている。
気持ちは、単純なもので、とても強い。
この気持ちを取り除いてしまえばこのゴールに入れられないことはなくなる。
「あまりに残酷な仕打ちかもしれませんけど…」
「何か言ったか？」
「いえ、何も」
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松々先輩(プロフ) - 松野美海さん» 自我失礼します……私の推しはもっぱら一松です……あの卑屈感がたまらないです最高です (2022年9月30日 0時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
松野美海 - 凄く面白いです！最初から読んでたら時間が…！つい夢中になってました！更新頑張って下さい！待ってます！ちなみに松々先輩さんはなに松推しなんですか？私はチョロ兄です☆((( (2022年9月30日 0時) (レス) @page28 id: b94de068e4 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - kuuさん» 一「ほんとに、ムカつくよね……一定数いるよ、あーゆうクズ…あ、僕もそれなりにクズだけど。フヒヒ……応援ありがと、励みにしてこれからも頑張るね…」 (2022年1月27日 3時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
kuu - 子犬の話し本気で泣きました！なんかすごく話しなんですけど腹たちました！こんクソ野郎！すごく怪奇百鬼夜行の話大好きです^ - ^応援してます (2022年1月26日 8時) (レス) @page23 id: 1c1723a482 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 月花さん» チ「あぁ、そうだね、ありがとう。もう4作目になるんだね。これからもよろしくね」夢「えっ、それで終わりですか？もっとあるでしょう！！えーっと、この作品を読んでくれてありがとうございます！是非次回のお話も楽しみにしてください！ありがとうございました」 (2020年10月5日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
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