色気なんていらねぇんだよ

八つ目 ページ8

「ラッキーだね、あんた。原田の家結構広いよ〜？」
「わんっ！！」
「やだぁ、ちょぉ〜かわいい♡」

私の言うことに答えるように鳴く犬
超可愛い

「んじゃああんたの名前を決めよう！！ポチでどうだ」
「クゥーン…」
原田「気に入らないってさ」
「んだよテメェ飼い主面しやがって」
原田「飼い主にさせられたんだよな俺！？」

おそ松はなにが良いと思う？と聞くと、チビ。と答える
ありがちじゃねぇか(人のこと言えない)

なにが良いのよー、と口を尖らせていると、マルチで良いんじゃね？と誰かが言った
原田かよクソが


「マルチで良いの？」
「わんっ！！」
「よし、マルチ決定」
お「マルチ〜？良いのかよ、マルチーズじゃないよー？」
「え？マルチーズの略じゃなくて、マルチメディアの略だよね？」
原田「おぉ」
お「は？」



そして後日

「原田、家行っていい？」
原田「……おぃ、お前……男の家に簡単に上がんな」
「原田じゃん。何言ってんの」

護衛も付けますー
とふざけていると、唇を摘まれる
離せコラ

「……？」
原田「ちょっと期待した」
「するだけ無駄よ」
原田「だよな、知ってる。東堂、お前もどうだ？……東堂？」

机とにらめっこしている東堂
一体何を解いてるんだ

机をのぞいてみると、この前やった国語の選択問題

「ここの答え、これだよ」
東堂「……えっ？あ、そっか……」

東堂は頭の回転が速いらしい
教えなくてもすむ人はこれが初めてだ


東堂「……A、お前すげぇな……」
「えー？あ、今日家来ない？」
東堂「……それは襲ってもい「原田の」……行く」

なんでみんなそっちに持ってく？
思考回路笑えるんだけど


「お邪魔しマッスル！！」
お「こいつ偏差値高いのに行動馬鹿だよな」
チ「百も承知、おそ松兄さん」

ベッドダーイブ！！とボフッとベッドに飛び込む
フカフカふへへへ←

原田「マジで危機感ない。ほんと苦しい」
「ダメだよ、原田くん…こんなとこで…」
原田「縛り付けんぞ」
「ひぇっ」


なにそれ怖い←


「マルチー！きゃわいいなぁあもぉおお♡」
お「んぐぅ…」
一「可愛いのはテメェだよ！！」
原田「おい一松！？」


床に頭を打ち付ける一松
細胞潰れんぞ…

「そういやお姉さんは？」
原田「あぁ…あいつ……まだ部活じゃね？」
「……時にサッカー部原田くん」
原田「んだよ」
「デートいつ行く？」

良いのか？と聞いてくる原田の開けたポテチの袋に手を突っ込んで、言ったの私だしね、と口いっぱいに頬張った

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