３０話 ページ32
「……あんたなんか、好きになるわけないじゃない………」
そう言うと、は？と低い声がする。
近いだけ耳に響いて、カラ松の声は腰に響くからいちいち反応してしまう。
「ッ…嫌いな奴をどうやって好きに…」
「嫌よ嫌よも好きのうち、だろ？」
怪しく笑ったカラ松がどんどん顔を近づけてくる。
精一杯肩を押すけど、力が抜けているのでどんどん迫ってくる。
いや、男と女の差を見せつけられた瞬間だ。
「ヵ…近ッ…」
「……ふ」
もうすぐ口と口がくっついてしまう、と言う距離の時、カラ松は止まった。
ほ、と息をつくと、その瞬間ふに、と柔らかい感触が。
………へ？
目を見開くと、スッと離れていくカラ松の顔。
「なんで…キス、して……」
「あぁ………何でだろうな」
「ッ…バッカじゃないの！？乙女の唇なんだと思ってんの！？」
「良いじゃないか、どうせファーストは俺だ」
そう言われて言い返せない。
私の初めてはカラ松だ。一年生の時、事故で階段から落ちた私をカラ松が受け止めた時に…。
って話はどうでも良い。
「あれは故意じゃないでしょ！？今の完全に故意じゃない！」
「したことに変わりはない」
「サイコパスマジで怖いんだけど！！」
助けて赤塚せんせー！！と叫ぶ。
ギャグだろ。←
「ほんと嫌い。デリカシーなさすぎ。なんであんたが私の相手役？」
「俺も全くの同感だ。お前みたい馬鹿な女、なんで相手しなきゃいけないんだ」
「馬鹿はあんたの煩悩よ！」
けんけん言い合っていると、進んでるかー？と呑気な先生が入ってくる。
「「先生！やっぱり相手変えてください！」」
お互いを指差して叫んだ私たちだった。
「超ヘコミー…今日じゅっしいない……」
「なにかとAちゃん十四松兄さんとイチャイチャしてるよねー」
「え〜？そうかなぁ……」
言われてみれば、私からひっつきに行くのはチョロ松か十四松。
そして素直に受け入れ、ベタベタしているのは十四松くらいだ。
そう考えると十四松は一番近いのかもしれない。
「A、行くぞ」
「言われなくてもわかってる。いちいち呼びに来ないでうるさい男ね」
「相変わらずだねー」
苦笑いを浮かべるトド松にそうよね、あのクズ…と拳を握りしめながら答える。
レディファーストと言う言葉は知らないのだろうか。もしや頭の辞書に載っていないのでは。
私は大きな足音を立てながら舞台へと向かった。
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松々先輩(プロフ) - 進撃のカラ松さん» いえいえ〜！こちらこそありがとうございます！あと1話、番外編がありますので、それまで気長にお待ちいただければ嬉しいです！ (2019年3月1日 7時) (
レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
進撃のカラ松 - ありがとうございましたぁぁぁぁあ！！良かったです！！ (2019年2月28日 22時) (レス) id: 2a91d83e29 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - るんこさん» いえいえ！！こちらこそ、読んでくださりありがとうございます！番外編もありますので、あと二話、よろしくお願いします (2019年2月9日 22時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
るんこ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！このなんとも言えない距離感がすごい好きで、しかも最後の方とか発狂しそうでした笑笑とても面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！ (2019年2月9日 20時) (レス) id: 01dc95890b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - よつ葉@原色松推し(´ `*)さん» ありがとうございます！！私もカラ松大好きです！あぁいうノリ好きなので嬉しいです〜！ (2019年1月6日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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