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第31項目 ページ32

「姉さん、おはよう!」
「あら…今日は早いのね、トド松。まだ一松も起きてないのよ?」


ニコリとトド松に向かって微笑むと、トド松も満面の笑みを送ってくれる。
昨日、守ると宣言された。

それはそれは嬉しかったけど、私はおそ松たちの逆鱗に触れるような真似はしないし、他の人となら喧嘩でなんとかするし。

手伝おうか?と私の後ろに立つトド松に、大丈夫よ、と言っておくと、ジッと手元を見つめる。


「?どうかした?」
「……いつも、この量作ってるの?」
「え?えぇ、まぁ。もしかしたら…食べるかも、しれないし…」
「……そっか」


じゃあ僕も手伝うね!と言って、トド松は味噌汁を作り始める。
トド松に時々口出ししながら、朝ごはんを作った。

楽しいな……。


忘れかけていた感覚が、少しだけ戻ってきそう。


「はい、これで完成ね。トド松、朝ごはんはどうする?」
「あ、貰うよ!A姉さんと一生懸命作ったし!」
「そう」


トド松と一緒にちゃぶ台に朝ごはんを運んでいると、トントン、と階段を降りる音が。

きっと一松だろうな、と思って見ると、やっぱり一松。
その後に十四松も続いた。


「一松、十四松。朝ごはんができたところなの。早く食べましょう」


今日は十四松は部活の朝練があるって言ってたし、一松は委員会があるらしいし…。
それに合わせて私も出ようかな。

今日は早いの?と聞いてくるトド松に、いつもこの時間帯、と言えば、早くない?とのこと。

まぁ、学校に7:30に着くし……まぁまぁ早いのかな?


「トド松も一緒にどう?誰もいない教室って、凄く不思議で綺麗なのよ」


いつもは賑やかな場所が静かだと、少しだけ楽しい気分になる。
トド松は、うん!と元気よく返事をして、テーブルの椅子に腰かけた。


台所に置いてあるテーブルの座れる人数は丁度4人。

いつもは3人だったけど、今も、これからもずっと4人になるかと思うと少し嬉しい。


「それじゃあ早く食べちゃいましょう。今日はトド松も手伝ってくれたのよ」
「えー、トド松ずるいー!」
「十四松兄さんも早起きする事だねー」


まぁ上3人はもっと遅いけど……と苦笑いを浮かべて、トド松は白ご飯を口に入れた。


「…………やっぱり、作りたてが一番だね!」
「え?もしかして、毎日……食べてくれてたの?」
「うん!時間ないし、少しだけだけど…冷めてても不味いことは無かったんだけど、やっぱりあったかい方が美味しいね!」


その言葉にまた少し胸が熱くなる。

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松々先輩(プロフ) - ねこねこさん» ありがとうございます!続編望んでくれる方いて嬉しいです…!今検討中です、少々お待ちください。こうなったら弟松にも告白されたいですよね…!? (2019年7月27日 1時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ - サイコーでした!最後の兄松の告白はやっぱりキュンキュンしました〜頑張ってください 続編いくらでも待ちます! (2019年7月27日 1時) (レス) id: 3c082e665e (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 龍神歌南さん» ありがとうございます!!構成練ってみます!! (2019年7月19日 21時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
龍神歌南(プロフ) - この作品大好きなので、続編出して欲しいです!!応援してます!! (2019年7月19日 21時) (レス) id: 08dc9af95d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - とりえさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきたいとおもうので、よろしくお願いします! (2019年5月15日 7時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年1月11日 2時

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