潔癖執事とお嬢様【チョロ松】

執事が三人 ページ5

「そう言えば、もうそろそろダンスパーティーがあるけれど、一松先生は参加するの？」
「俺みたいなクズは端っこで座っとくよ」
「まぁたそんなこと言ってぇ！一松先生はクズじゃないよ！あ、ちゃんと招待状は送っとくからね」


ん、わかった…と頷いた一松先生の頰に睫毛の影ができる。
ジッと見てみると、やはり顔は整っているらしい。

チョロ松がメイドにきゃぁきゃぁ言われている理由の一つがわかった気がする。
顔だ。←


「あ、兄弟の分もちゃんと送るね！おそ松でしょー、カラ松さんでしょー、そんで、一松先生と十四松先生と、トド松先生！五枚ね！」
「え？四枚でしょ？カラ松って誰」
「またカラ松さんを卑屈に扱う〜」


一松先生はクセの強い先生で面白い。
そろそろ終わるね…と腕時計を見て言う一松先生。

次は誰だっけ、と言われ、十四松先生だよ、と言うと、からっきしダメだって言ってたよ。と苦笑される。


「良いんだよ〜！だって将来十四松先生が守ってくれるもの」
「自分の身は自分で守らなきゃ」
「そんなのとっくの昔に忘れました〜」


べ、と舌を出すと、怒られるよ、と言って笑った。
うん、今度から気をつけよう。


「Aちゃ〜ん！僕だよ！僕僕！！」
「わかってます、十四松先生…元気ですね」


私より元気な人は、この人とあとおそ松しか知らない。
今日は何する！？と聞いてきたので、知りませんよ…と答える。

十四松先生が知らないで誰が知っているのだろう。

訊くと、ヒジリサワショウノスケだよー！！と言っていたので、きっとそのヒジリサワショウノスケさんが知っている。
ところでそれは誰なんだろうか？


「あのねー！Aちゃんはきっと銃撃戦が苦手だよ！！」
「うわぁあぁあ！！物騒なもん出してこないでくださいよ！！」


ジャキッと銃を構えた十四松先生。見た目、性格とその銃がマッチしなさ過ぎて面白い。
ここまで銃が似合わない人がいるのか。

私か。←



「だからぁ、僕が教えてあげる！！まず見ててね！！」
「はぁ…あ、くれぐれも壁だけは壊さないでくださいね」


この前壁を壊してチョロ松に怒られたところだ。

わかった！と言った十四松先生は、言った瞬間壁をぶっ壊し、向こうの樹海と繋がってるんじゃと錯覚するくらいの大穴を開けた。
…いや、元々は壁があったから樹海が見えなかったはずなんだけど…。


「あ」
「十四松！！」
「あちゃー…チョロ松来ちゃったねぇ」

うなだれてる十四松先生可愛すぎるだろ。←

執事が四人→←執事が二人

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