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「一線を越えないと」出られない部屋【我妻善逸】 ページ4

※リクエストありがとうございます!


「待って!もうちょっと待って!」
「でもそう言い始めてもう結構経つわよ」


だって心の準備が!と真っ赤になっているのは善逸であり、すでに腹を括っているのはA。
普通は女の方が純潔を守ろうと躍起になるはずだが、Aはそんなことはどうでもいいようだった。

とにかく早くこの部屋を出てお館様に今回の鬼退治についての報告をしなければいけない。

(まあ、十五の子供には早いかなあ)

Aとしては何度も貞操が危機に陥っているので、慣れたものだが。

先日の同じ部屋では線が書かれており、そこを越えればなんとかなったが、今回はそうもいかず、どこを探しても線はなかった。


「そもそもほんとに…その、アレのことなのかな?」
「男女における“一線を越える”行為はそれよね」
「他にもあるんじゃないかな!?」


(…他、ねぇ)

倫理における“一線を越える”とは、人を殺めることだろう。


「…いいわ、それじゃあ善逸、私を殺せる?」
「無理だよぉぉぉ!!!」
「でしょうね」


鬼だとは言え、善逸は私を殺せない。

Aは頷いて、それじゃあするしかないわ!と笑う。


「なんで笑ってんのぉ!?俺心の準備できないんだけどお!?」
「んまぁ、慣れてるし」
「慣れてる!?」


誰と!?と突然殺気立つ善逸に笑いが込み上げてくる。もちろん相手は女を狙う鬼だ。
別に一線を超えると言っても、本当にしなければいけないわけではない。

“浮気“とされることを一通りやればいいのかもしれないのだ。


「善逸、あなたと私が付き合ってるとするじゃない?浮気ってどの線から?」


その問いかけに、善逸は一緒に出かけたら浮気だよ!と叫ぶ。
これが一般的な浮気の範囲なのかもしれないが、Aは違った。


「そう。私は接吻したら浮気よ。ってことで、接吻しましょう」
「は!?!?」


接吻すると決めてからのAは早かった。
善逸の腕を掴んで引き寄せ、少し上にある小さな口に自身のものを押し付ければ、ちゅ、と控えめに音を鳴らして離れる。

と、次の瞬間、善逸の顔は真っ赤になって、ボンっと何かが爆発したような音が響く。


「あら、刺激が強かったかしら…一線を越えるっていうのがこっちの判断だった場合、どちらか一方の浮気の線を越せればいいかと思ったんだけど」


浮気というのは本来のお付き合いしている異性以外と恋仲になることを言うのであれば、恋仲としての一線を越えればいい、と考えたのだ。
末恐ろしい、と善逸は鼻血を流しながら考えていた。

「催淫薬を10本飲まないと」出られない部屋【魘夢】※背後注意→←「取りあわないと」出られない部屋【童磨、冨岡義勇】



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松々先輩(プロフ) - ぽれ氏さん» ありがとうございます!リクエスト了解です!リクエスト消化中ですので、少しお時間いただきます。 (3月6日 1時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
ぽれ氏 - 全部読みました!めちゃめちゃ良くて惚れました((殴←黙れ☆よかったら悲鳴嶼さんのDキス&一線超えないと出れない部屋見たいです!!よろしくお願いします(*´∀`)ノ (3月5日 1時) (レス) id: c56a87995a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 松々先輩さん» ぜひ!またリクエストしますので、その時はよろしくお願いします✡ヨロ*.꒰ঌ˶'ᵕ'˶໒꒱.*シク✡ (2月29日 7時) (レス) id: 50582a260f (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ルナさん» こちらこそ、リクエストありがとうございます!ご満足いただけたようで嬉しいです。ぜひまた機会がございましたらよろしくお願いいたします。 (2月28日 15時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - とっても良かったです«٩(*´ ꒳ `*)۶»リクエスト書いてくれてありがとうございます(*´˘`*)♡ (2月27日 7時) (レス) id: 50582a260f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2021年8月23日 3時

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