「接吻を取り合わないと」出られない部屋【煉獄杏寿郎、冨岡義勇、竈門炭治郎】 ページ26
※リクエストありがとうございます！
「あれ、炭治郎だ」
「お久しぶりです！Aさん、冨岡さん、煉獄さん！」
「久しぶりー」
「竈門少年！久しいな！」
部屋で目を覚ますなり、炭治郎は尊敬している三人に頭を下げた。
間延びした挨拶を返すのは、何故か何度も部屋に招かれているA。さらにその隣に立つ煉獄。
冨岡はいつも通り、小さな声で返事をしたが、他二人の声に掻き消されて聞こえなかった。
「皆さんに会えて嬉しいです！」
「あはは、私も。こんな部屋の中じゃなければ、もっと良いのに」
苦笑いを浮かべて、Aがこれ見よがしに掲げられたお題を見る。
『接吻を取り合わないと出られない部屋』。四人が押し込まれた部屋である。
冗談であればどれほど良かったか。しかしこの部屋は本当にお題を達成するまで開かない。
とすると、この中の誰かが誰かと接吻をすることになる。
「ちょうど良かったじゃない、義勇。煉獄さんと仲良くなりたいって言ってたし、これを機にぶちゅっとやっちゃったら」
「……そういう意味じゃない」
「口と口くっ付ければ、仲は縮まるものよ」
暴論である。
「A、俺も男と接吻するのは避けたいのだが…」
煉獄としても男との接吻は避けたいため、暗にそれを伝えてみる。
となると、必ず誰かと接吻をする羽目になるのはAだった。
「じゃあ、義勇か煉獄さんか、私と接吻する人を決めましょう」
「あ、あの……」
「どうしたの？炭治郎」
おずおずと前に進み出た炭治郎に首を傾げる。
「お、俺も解決に尽力します！」
「えっ！？そ、それどういう意味かわかってる！？」
「は、はい」
顔を真っ赤にしながら、炭治郎も立候補してきた。
世間一般ではまだ学校というものに通い、更には結婚も少し早いと思われる年齢でありながら役に立とうとする炭治郎の健気さに胸を打たれる。
「竈門少年も競る相手になってしまったか…」
「炭治郎。無理はしなくて良い」
「む、無理なんかしてません！俺も黙って見てるだけではいられないので…」
「あれ？」
思っていた感じの健気さではなさそうだ。
三人が、真っ直ぐな視線を向けてくる。
どうしよう、と思った頃にはもう遅かった。
頬に、唇に、首筋に、それぞれの指が触れる。
触れられているところから熱くなる。
「あ、あ……」
震える唇を、皆が狙っている。
恥ずかしさに唇を引き結ぶと、三人は穏やかに目を細めるが、瞳の奥で燻っているのは目の前の女を我が物にしてやろうという欲だった。
(ああ、このまま食われるんだ)
Aは、ぼんやりとそう考えた。
「添い寝しないと」出られない部屋【冨岡義勇】→←「取り合いしないと」出られない部屋【煉獄杏寿郎、冨岡義勇】
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松々先輩(プロフ) - ぽれ氏さん» ありがとうございます！リクエスト了解です！リクエスト消化中ですので、少しお時間いただきます。 (3月6日 1時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
ぽれ氏 - 全部読みました！めちゃめちゃ良くて惚れました((殴←黙れ☆よかったら悲鳴嶼さんのDキス＆一線超えないと出れない部屋見たいです！！よろしくお願いします(*´∀`)ﾉ (3月5日 1時) (レス) id: c56a87995a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 松々先輩さん» ぜひ！またリクエストしますので、その時はよろしくお願いします✡ﾖﾛ*.꒰ঌ˶'ᵕ'˶໒꒱.*ｼｸ✡ (2月29日 7時) (レス) id: 50582a260f (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ルナさん» こちらこそ、リクエストありがとうございます！ご満足いただけたようで嬉しいです。ぜひまた機会がございましたらよろしくお願いいたします。 (2月28日 15時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - とっても良かったです«٩(*´ ꒳ `*)۶»リクエスト書いてくれてありがとうございます(*´˘`*)♡ (2月27日 7時) (レス) id: 50582a260f (このIDを非表示/違反報告)
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