26. ページ29
貴方side
目を開けると見慣れた天井があった。
貴方「あれ？いつ帰ってきたんだろ…」
確か昨日は一也と喧嘩して家出して、愛羅の家にいたはず…。
昨日のことを思い出しながら寝室から出るとリビングには一也がいてテーブルには美味しそうな朝食も並んでいた。
御幸「おはよ」
そう言って笑った一也に
貴方「…お、はよ」
戸惑いながら挨拶を返して一也の正面に座るとトーストと温かそうなココアを置いてくれた。
貴方「ありがとう」
ココアを一口飲むと体が温まった。
そんな私を見ていた一也が
御幸「…A、ごめん」
と急に謝ってきた。
貴方「え」
驚いて一也を見るとバツが悪そうな顔をして頭をかきながら
御幸「Aが家出て行ったあと、部屋見ちゃってさ…。あんなに料理の勉強してくれてるとは思ってなかった。Aは俺のこと考えてくれてたのに話もよく聞かずに怒鳴ってごめん」
と言った。
貴方「…私こそ、相談もしないで勝手に決めてごめん……」
愛羅に話を聞いてもらって頭がすっかり冷えていた私は素直に謝ることが出来た。
御幸「…なぁ本当に仕事やめていいのか？」
一也は私の目を見て真剣に聞いてきた。
貴方「うん。…中途半端な事はしたくないし、私唯でさえ料理苦手だからもっと勉強しないとだし…」
考えていたことを伝えると一也は
御幸「そっか…。A、これからもよろしくな」
と言って私の頭を撫でた。
貴方「んふふ、こちらこそよろしく」
その手は心地よくて目を閉じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 330人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柊 亜莉沙(プロフ) - しんでれらさん» わかりました！ご協力ありがとございますヾ(*･ω･*)ﾉ これからもよろしくお願いします！ (2016年5月11日 5時) (
レス) id: 595dffac8c (このIDを非表示/違反報告)
しんでれら(プロフ) - 芸能界を引退させて、御幸尽くす主人公がみてみたいです！！ (2016年5月11日 0時) (レス) id: 5656488d4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柊 亜莉沙 x他1人 | 作成日時：2016年3月26日 7時
