宮兄弟には姉がいるようです。【ハイキュー！！】

新コート上の王様 ページ33

日向の言葉に、何かが腑に落ちた影山。




そして試合が再び始まった。




『！』




今、影山は、ツッキーへのトスを、明らかにボール1個半分くらい高くした。




合わせることを、やめた。




そして再びツッキーに上がったトス。




(今度こそ、跳んだ)




ドンッ、と今度は惜しくもアウトしてしまった。




菅原｢惜しい！｣


『やっぱたっかいなぁ。』


菅原｢なぁー。俺もあの身長欲しい…｣


『……この間百沢に対しても2mいいなって言ってなかったけ』


菅原｢……それほど身長羨ましいってこと。｣




日向と西谷から見たら、スガでさえも羨ましいだろうよ。




日向｢“セッターは支配者っぽくて1番かっこいいだろうがっ”｣




突然、髪の毛をぺったんこにして、影山のモノマネを始めた日向。




日向｢あんな風に言ってたこと、すんなり消えるわけない。どんなに良い子ぶろうとしても、お前の本質は王様なのだ！
観念するがいい！｣




日向は持っていたタオルを、丸く形作る。


そして、




日向｢新“コート上の王様”誕生だ！｣




それを影山の頭の上に乗っけた。


あれは王冠のつもりか。




『随分と安い王冠……』


日向｢そこは言わないでください！｣




でも、




烏養｢吹っ切れたな。｣


菅原｢……ですね。｣




影山の顔は、とても晴れていた。




『影山、ごめんよ』


影山｢？｣




結果オーライだったとはいえ、うちの弟が変なこと言ってごめん。

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