宮兄弟には姉がいるようです。【ハイキュー！！】

秘密兵器 ページ7

『およ？』




話しかけてきた人物は、隣の水道で顔を洗い始めた。




『あれ、研磨…………って、若干目が虚ろだな。ちょっと失礼、』




研磨の首元に手を伸ばす。


脈が若干早い。



軽い熱中症か。




私はいつも持っているポーチから、氷嚢を取り出し、氷を入れ、研磨に渡した。


そして、今作っていたドリンクを渡す。




『これ、首の後ろに当てて。んで、これは今飲みな』


孤爪｢…………ありがとう｣




体育座りをした研磨に、目線を合わせて私も屈んだ。




『大丈夫？じゃないか。』


孤爪｢………そこまでは気分悪くない。

少し、だけ。｣


『お、なら良かった』




しばらく沈黙が続く。


でも、不思議と気まずくはない。




『あ、そだこれもあげる』




私がポイッと投げて渡したのは、塩キャラメル。


糖分も塩分も同時に取れるから部活中オススメするよっ！！！




『それ私の秘密兵器。1人でこっそり食べるやつなんだ。

だからみんなには内緒だぞ研磨！』




立ち上がって、ポンと研磨の頭を撫でた。



そして、ドリンクを持って直ぐに体育館へ向かった。








孤爪｢…………居心地いい｣




人見知りで、あまり人といるのが好きではない孤爪に、そう思わせたAだった。

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