好きな人からの愛され方 〜中学生の私たちの物語はっじまるよー！〜

cat ページ44

最近は、サッカー部の朝練も無いから一緒に登校してる私とけんいち。


大野「ごめん、遅れた！」
「いや、余裕もって来てるだけだから大丈夫だけど、珍しいね。」


けんいちって律儀なタイプだから、デートの時間も約束もきっちり守るタイプ。



大野「それがさ、」







「猫？？」
大野「 友達から預かってくれって頼まれてよ。1週間預かってるんだけど、学ラン黒いから毛目立つんだよな。」

「なるほどね。
それ分かるかも。」


犬とか猫ってめちゃくちゃ毛が服に着くよね。




「猫かー。
羨ましいなー。｣
大野「何か飼ってねぇの？｣

「本当は猫か犬飼ってみたいんだけど、お母さんは猫アレルギー、お兄が犬アレルギーなんだよねー」


こればっかりは仕方ない。
まぁ、将来一人暮らしすれば飼えるし！




大野「じゃ、見に来るか？」
「いいの？！」

こくんと頷くけんいち。



「やったー！！
行く！いつならいい？！！」

大野「勢いすご。
今週の土曜は空いてるけど。」

「OK！暇人だから大丈夫！！」





けんいちの家にいる猫を想像しながら、ルンルン気分で学校への道を歩いた。









というわけで、来たる土曜日！！
けんいちの家のチャイムをおす。


大野「いらっしゃい。」
「おっじゃましまーす！！」

大野「今、俺の部屋で寝てるから。」


リビングにいるけんいちのお母さんに挨拶して、2階のけんいちの部屋へ。



まぁ、ここまではいつも通りって感じ。

結構、テスト期間とかにお互いの家で勉強してるから、最初ほど緊張感とかないんだよねー。

けんいちが部屋のドアを開けると、そこには

「か、可愛い…」


けんいちのベットの上に見るからにもふもふした猫ちゃんが寝ている。

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