2話 ページ3
あの不可解なネイバーの残骸が誰に倒されたのかも分からず、数日が経ち
『なんで本会議室に呼ばれたんだ…重要なことでしか呼ばれないよね?』
A級隊員でもないのに呼ばれるということは何か非常事態でも起きたのだろうか
変に緊張をしながら扉の前に立つ
『失礼します。B級隊員嶋中ミカです』
「来たか」
ズーンと薄暗い効果音をつけたいぐらいに威圧感がある城戸さん。あ、隣にいる三輪くんも何か怖いオーラまとってる。
今日前までの出来事を振り返っても対してやらかしてないと思うんだが?
「数日前に嶋中さんが最初に発見した大型のトリオン兵を調べたところ、倒されたのは隊員のトリガーではないことがわかりました」
何言われるかは何となく察したし、面倒なことになることも三輪くんの説明で分かった。
こちらをとっても睨んでくる三輪くんは私を探っているのだろう
「つまり、事実可能性としてはネイバーが倒したとしか考えられない。なので、ネイバーと接触した可能性があるため防衛任務等、うちの隊で監視することにします」
こうなったため異論どうのこうの出来ないのは分かっていたが、三輪隊に監視されるのか。はよ疑い晴れろ
というかあの時自分も残れば良かった。そしたら逃げたとも思われず変に疑い材料にもならなかっただろうし
『疑いが晴れるまで好きにやってどうぞ』
あえて拒否をせず冷静に。自分が関わっていないことは事実なのだからここで吃ったりしたら余計に疑われる
「では、数日後にもう1人疑われている人物がいるのでその尾行の協力をお願いします」
私から見たら、もうその人がネイバーと関わってるいることしか分からんな。三輪くんはネイバーに関して敏感だが、私はそこまで恨んでもないしその人の事情が分かるまで手はだせないな
『その人物についての名前と特徴だけ教えて』
あのトリオン兵は禁止区域にいたのだから、ボーダー関係者の可能性が高いだろう
「三雲修。メガネをかけた中学生です」
『ふむ。中学生がネイバーと関わることとかあるのかな?』
そんな身近にネイバーに接触する機会があるとも思えないし
「三雲はボーダーC隊員なのでボーダー関係者でもあります」
『尾行とか言って、襲撃とかはないよね』
弱い相手に力を使うことは私の意に反している
「相手がネイバーとか関わっているとわかった場合は攻撃態勢にします」
そう冷たく三輪くんは言った
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作者名:眠たいお昼 | 作成日時:2021年8月6日 21時