そのままの君と僕-F-3 Last ページ45
「はー…」
キスの後、少し顔を離すと、肩を落として溜息をついたみっくんに、どうしたのかと不安になって顔を覗き込む
「参ったよ…
太輔、かっこいいんだもんなあ…」
みっくんがほてった顔で言った
「子どもの頃ずっと、大きくなったら俺がヒーローみたいにカッコよく太輔を迎えに行こうと思ってたのに、
久しぶりに会った太輔、俺よりずっと背が高くてめちゃめちゃカッコよくて、助けてもらってばっかり
酔っ払って甘えるとかまじダセェし
おれ、ほんとかっこ悪い」
と苦笑いする
それを聞いて、みっくんがそんな風に思っていたなんて、とびっくりした
「ださくなんかないよ
俺はいつもみっくんに助けられてるんだよ
みっくんは俺を引っ張ってくれる存在で、俺にはいつも太陽みたいに輝いて見える
久しぶりに会った時、桜色に染まったみっくんは、昔よりもっときらきら輝いて見えたよ」
みっくんは、ふ、と優しく笑ってありがとうといい、暗くなってきたから帰るか、と立ち上がったので、まだいろいろ言い足りなかったけど、半歩後ろを慌ててついて行く
黙りがちに、少し先を歩くみっくん
階段を降りていると、いきなり振り返った
「なあ」
どうしたの、と聞くと、
「憧れのキス、してもいい?」
「え?」
おれが返事をする前に、
きらきらした目で俺を見て、階段を駆け上がって来たみっくん
俺を見下ろす少し高い位置まで上り、片手を俺の後頭部に当て、引き寄せるようにキスをした
その男前なみっくんに、どきどきしながら、されるがままにしていてみる
すると、
「ふん…」
くちびるを離して、納得したように呟くみっくんを怪訝に思って、そっと目を開くと、
じっと俺を見ていたみっくんがとと、と降りて来て同じ段に立つ
そうすると、頭半分分くらい低い位置に来るみっくんの顔
今度はその位置から爪先立ちでちゅ、とリップ音を立ててキスをくれた可愛いみっくんに、自然、顔が赤くなってしまう
「やっぱ、これだな
そのままの俺たちがいいみたい」
へへ、と照れたように笑うみっくんが愛しくてたまらなくなって、
そのまま今度は俺から長くて熱いキスをした
すでに沈みかかった夕陽がみっくんのほっぺたを艶やかに光らせてきれいだった
ようやく離したくちびるを名残惜しそうに見つめたみっくんが、早く家に帰って太輔に抱きしめられたい、と言うから、胸が幸せに疼いた
-end-
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まひろ(プロフ) - ちびさん» パスワードのお部屋は現在2箇所ございまして、そのパスワードが当て嵌まるのは『日常のひみつのふたり2』です。お入りいただけますように🙏 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 大丈夫です、本当すみません、すぐ見に行くのでお知らせだけお願い出来たら、またやってみます、誕生日もあってるんですがね泣 (2023年3月8日 22時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - ちびさん» ちびさん、そうなのですね💦パスワードは解けましたか?プロフからメッセージを送る、としていただければ、直接お教えできるのですが…💦方法を検討してみますね💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - またリクエスト失礼します、私あの甘々藤北が好きなんで藤北屋台のような、日常の話見てみたいです⚪︎良かったらお願いします (2023年3月8日 22時) (レス) @page50 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - そうなんです、特にオークラくんと薮くんには甘々であれは藤北担としては、妬いちゃいます、だからまひろさん仲良し藤北めっちゃ好きなんです (2023年3月8日 20時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まひろ | 作成日時:2022年4月23日 0時