そのままの君と僕-K-2 ページ44
「覚えてないかな
みっくん、昨夜、俺のこと好きって言ってくれたんだよ」
「…!ま、まじか」
そうだ、昨日のこともまだちゃんと聞いていなかった
そもそもそのお礼を言いに来たはずだったのに、こんなふうに太輔を問い詰めていることにも、
その衝撃的な事実にも絶望的な気持ちになって、太輔を見た
でも、
「俺、すごく嬉しかったんだよ
俺も、みっくんのこと好きだよ
みっくんの好きは、それと違う?」
「う…」
バレていたなんて
しかも、知らない内に自ら告白していたなんて
そして、どさくさに紛れて太輔も同じ気持ちと聞こえたんだけど、これは俺の都合のいい妄想なんじゃないだろうか
あまりのことに、言葉を探しあぐねていると、
「…やっぱり、ちがうのかな」
心配そうに、結論付けようとするから慌てて、もう観念してそのまま思うことを伝える
「…ち…違わないと、思う…」
本当と言うことが分かってもらえるように、せめて真っ直ぐに目を見て、でも慎重に言った
その言葉を聞いた途端、ほっとした様子の太輔はキラキラと目を輝かせた
「そっか…良かった」
「太輔」
「みっくんが言ってくれるの待ってよって思ってたのに、我慢できなくなっちゃった」
微笑む太輔が可愛くて、こんな顔は小さい頃のままだ、と思う
純粋で、正直な太輔は、本当に嬉しい時にしか、こんな顔はしない
「みっくん、大好き」
夕陽は沈みかけ、夜の帳が下りようとしている、魔法がかけられているみたいにきれいな時間に、太輔と一緒にいることが、なんだか夢のようで、信じられない気持ちで、いつまでも太輔を見つめていた
がんばってくれた太輔に、俺も同じものを返さないと、と我に返って姿勢を正す
「あの、お…
おれも、
太輔が好き…」
それを聞いて、嬉しそうに、さらに目一杯微笑んだ太輔
さっきの出来事を見た時の絶望感が、信じられないほど払拭されていく
すると、太輔の顔が見る見る近づいて来て、キスの予感にぎゅ、と目を瞑る
閉じたままの俺の唇に、小鳥みたいに優しいキスが降って来た
太輔がくれた、はじめての時にしたみたいな、こどもっぽいキス
でもそれは、
俺の今までの人生でいちばん、嬉しいキスだった
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まひろ(プロフ) - ちびさん» パスワードのお部屋は現在2箇所ございまして、そのパスワードが当て嵌まるのは『日常のひみつのふたり2』です。お入りいただけますように🙏 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 大丈夫です、本当すみません、すぐ見に行くのでお知らせだけお願い出来たら、またやってみます、誕生日もあってるんですがね泣 (2023年3月8日 22時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - ちびさん» ちびさん、そうなのですね💦パスワードは解けましたか?プロフからメッセージを送る、としていただければ、直接お教えできるのですが…💦方法を検討してみますね💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - またリクエスト失礼します、私あの甘々藤北が好きなんで藤北屋台のような、日常の話見てみたいです⚪︎良かったらお願いします (2023年3月8日 22時) (レス) @page50 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - そうなんです、特にオークラくんと薮くんには甘々であれは藤北担としては、妬いちゃいます、だからまひろさん仲良し藤北めっちゃ好きなんです (2023年3月8日 20時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まひろ | 作成日時:2022年4月23日 0時