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そのままの君と僕-F- ページ42

なんとなく、そこのような気がした

この間みっくんと一緒に歩いた道を、ひとり息を切らして駆け上がり、最後の階段を登って、くるりと見回すと、そこにやっぱりみっくんの姿があった

ちょうど落ちる前のオレンジ色の夕陽がまぶしい


「痛え…」

近づくと聞こえた言葉に驚いた

みっくんの後ろに立ったとき、胸のところの服をにぎり、掴んでいるみっくんに慌てて声をかける


「みっくん、大丈夫?」




みっくんが、顔を見上げる


「太輔 なんでここが」


「…前に、ここにいろんなことリセットしに来る、って、言ってたのを思い出したんだ

もしかして、と思ったんだけど、

…あってたね」


目を丸くしているみっくんの隣に腰掛ける


「それでみっくん、大丈夫?
どっか、痛かったの?」


聞けば、


「あ、いや」


俯き、どこか慌てた様子のみっくんが、もごもごと言い淀んでいる

「さっきはどうしていなくなっちゃったの?」


どうしてもみっくんの気持ちが知りたくて、いつもの俺より少しだけ強引だったかも知れない


すると、はっとした様子のみっくんが顔を上げて言った


「そうだ太輔、こんなとこにいちゃダメだろ さっきの子は?」

俺にとって、もうそこは肝心なことじゃなくて、
聞きたいことはほかにある


「ただのバイト仲間だよ」

「だって…キス…してただろ?」

「告白されて、キス、されたんだ」


ねえ、みっくんどうしてなの

なんでそんなに傷付いたみたいな顔をするの

もう隠せてないよ、本当の気持ち教えて

俺と、同じ気持ちなんじゃないの?


「そ、それなら、」
「断ったもん」
「な…なんでだよ」


「みっくんが好き、だからだよ」



「…………へ?」


びっくりして2の句が告げないといった顔のみっくん

聞き出す前に
とうとう、自分から言ってしまった


「俺が、自分からキスしたいのは、みっくんだけだよ」


「…って、え?え?」

1人、百面相しているみっくんの顔が、見る見る赤くなっていくのが、やっぱり可愛かった

そのままの君と僕-F-2→←そのままの君と僕-K-



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まひろ(プロフ) - ちびさん» パスワードのお部屋は現在2箇所ございまして、そのパスワードが当て嵌まるのは『日常のひみつのふたり2』です。お入りいただけますように🙏 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - 大丈夫です、本当すみません、すぐ見に行くのでお知らせだけお願い出来たら、またやってみます、誕生日もあってるんですがね泣 (2023年3月8日 22時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - ちびさん» ちびさん、そうなのですね💦パスワードは解けましたか?プロフからメッセージを送る、としていただければ、直接お教えできるのですが…💦方法を検討してみますね💦 (2023年3月8日 22時) (レス) id: 545ef390a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - またリクエスト失礼します、私あの甘々藤北が好きなんで藤北屋台のような、日常の話見てみたいです⚪︎良かったらお願いします (2023年3月8日 22時) (レス) @page50 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
ちび(プロフ) - そうなんです、特にオークラくんと薮くんには甘々であれは藤北担としては、妬いちゃいます、だからまひろさん仲良し藤北めっちゃ好きなんです (2023年3月8日 20時) (レス) id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まひろ | 作成日時:2022年4月23日 0時

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