背伸び (ページ4)

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you side

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叔父さんが時給2倍って言った意味を痛感した午後９時。
三代目のメンバーが飲食を始めて２時間くらい経った時だった。

入って来た時とは大違いのメンバー

べろんべろんに酔っててわちゃわちゃ。

注文を取る度に絡まれる....。

まるで男子高校生のような...そんな感じ。

「おい！A。そんな蔑んだ目で俺らを見るんじゃない！」

いつの間にか呼び捨てになった私の名。

『いや、直人さん....男子高校生はこんな感じなのかと...見てました。』

思わず出た言葉に慌てて口を押さえた。

「こらぁ〜」
直人さんに肩を組まれ、ゆさゆさと左右に揺らされる私。

「痴漢〜」「さりげなく触れるな〜」
と野次が飛びかった。

２時間でここまで人と仲良くなれたのは初めてだと思う。

1名を除いては....。

....臣と呼ばれた人はメンバーと楽しくお酒を飲むけれどメンバーが私に絡むとひとり、無言でお酒を口に運ぶ。

その行動がやっぱり少し距離を置いてて
絡むメンバーに心の中で"辞めて〜"と呟く。

「A....。臣は人見知りだから、気にすんな、ああ見えてめっちゃいい奴だから」

私の心配が伝わったのか直人さんが誰にも聞こえない様に耳打ちをした。

『別に気にしてませんよ。はい、ビールお持ち致しました。』

「さんきゅ」

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『ありがとうございました。』

三代目のメンバーをお店の玄関でお見送りをした。

今日の仕事やり切った感。凄まじい....。

「お疲れ様。俺、明日の段取りだけして帰るから先に帰ってろ。」

やっぱり叔父さんとは一緒に帰宅出来なくて
夜道を1人歩いて帰った。

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