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you side
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あれから半年。
すっかり仕事を身につけた私はこの仕事が楽しくて仕方なかった。
「Aちゃん。今度ご飯行かない?」
....そして最近、常連さんの湊さん...
お父様は大きな総合病院の理事長で湊さんもその道に進む将来有望な方。
で、何故か気に入られてしまった私は事あるごとにご飯に誘われる始末。
"自惚れるなよ。ここに足を運ぶお客様にお前は到底見合わない。酔ってて言ってるだけだから間に受けるな。"
ここで働いてるとやたらと声がかかる私に叔父さんの毒舌を素直に聞き入れてた。
『湊さん、酔すぎですよ?』
ニコッと笑ってあしらうと
「いつも軽く受け流すけど、俺マジで言ってるんだけど。」
腕を掴まれ真剣な眼差しで伝えてきた湊さん。
カウンターに座る湊さんの発言は当然、叔父さんにも聞こえてる訳で叔父さんに助けを求める様にチラッと目線を送った。
「湊くん。A、、、こう見えて彼氏いるから」
とんだ嘘をついた叔父さんと
あからさまに肩をがっくしと落とした湊さん。
「マジ?」
『.....そうです。彼氏いるんです。』
嘘がバレるんじゃ無いかってくらい挙動不審な私を叔父さんがハラハラとした目で見てたけどショックを受けた様子の湊さんは気付いてないみたいだった。
「A!7番さんに飲み物。」
『はい!』
気まずい雰囲気を揉み消した叔父さんの言葉に慌てて返事をして、飲み物を注いで運んだ。
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rchanalan(プロフ) - 更新楽しみにしてます😊 (2021年11月6日 18時) (レス) @page18 id: 4cc4df98cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空 | 作成日時:2021年9月10日 23時