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気づかないうちに ページ1

いつも執拗てウザかった。だけど今じゃその執拗さが無く妙な違和感と寂しい感じが心に染みる。いつも昼夜問わずサングラス掛けたまま男らしい凛々しい声で「班長さ〜ん」と言いながら暑くもないのに胸元をはだけ首元のアクセサリーを光らせる。最初は管理だあーだこーだという理由でこの世間では所謂ブラック工場と言われる工場の管理人かそんな役職で来たらしいマフィアさん。逆に俺と来たらそんなマフィアさんと釣り合わない。なん徹してるだろうかと思うほどのクマまだ一応は20代というのに不規則で不健康な生活のせいで窶れた顔、油やら汗やらなんやらと染み付いた作業着。その腕には班長と書かれた腕章。そして猫背に光なんて入らない一重と思われる目。「今日も来ないか……」年中無休で稼働する機械の雑音に飲まれる自分のか細い声。時計をみてもいつも来るであろう時間はとっくの昔に過ぎていた。
何でだろうか最初は来なくてラッキーと思っていたのに、段々と心に穴が空くように物足りなさが生まれる。そのせいだろうかさっきからさっさとやれば休みが貰えると思いながらいつも黙々と手を動かして作業する筈が少しやっては時計に目をやりまた少しやって時計に……とそんなことの繰り返しだ。ため息も増えるばかり…。
そんなことに頭を悩ましているとお昼が来た。
工場内にノイズのあとにお昼を告げる音がなる。それと同時に機械も止まり周りの作業員たちはお昼に向かう中、僕は1人ぽつんといた。(あー……路地裏の猫達にご飯あげないとな…僕もご飯食べないと…)
頭の中では分かっていたが。それを行動に起こす気配は一向にない。
文句をブツブツ呟きながら仕方なく重い身体を無理矢理言うことをきかせ路地裏に向かう。猫達と戯れ、お昼を食べ、あの薄暗い工場は大違いの明るい青空を横目にのんびり過ごしなが頭の中で悩みをグルグルさせる。文句をブツブツ呟いてはため息、呟いてはため息……そんなことの繰り返しだった。

気づいちゃったよ…→



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設定タグ:おそ松さん , 色松   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:誘宵 | 作成日時:2017年8月12日 2時

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