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【sideカカシ】認めざるを得ない ページ26

【sideカカシ】


少しの間沈黙が流れた。



Aは悲しそうな顔をした。




そして、
体育座りに顔を埋めて、
意を決したのか俺に顔を向けた。


「…もう、私、カカシ先輩を追っかけたりしませんよ!」


言葉とは対照的なAの笑顔が、月明かりで綺麗に照らされて、彼女の美しさをさらに引き立たせた。



その笑顔にドキッとしながらも
もう追いかけてもらえないことにショックを受けている自分がいた。

でも、それを表に出さないように。




そこから昔の俺の方が魅力的だったか?と聞くと、今の俺の方が良いと言ってくれた。

一瞬、普通に喜んでしまった。






先程の悲しそうな顔からも、
Aに完璧に嫌われてるとは思っていない…



何かのきっかけで、彼女に諦めさせてしまったんだ。

ここまで来たら本心が知りたい。


カ「…でも、俺のことはもう良いの?」



「…はい!私、カカシ先輩に嫌われてるの知ってますし…
カカシ先輩を幸せにしてくれるのは、私じゃないですよ!」

とまた、彼女は悲しげな顔をする。




俺は直接嫌いだと言った覚えはなかったが…
任務報告後に廊下で、あの話を偶然聞いたらしかった。

それに、女性に幸せにしてもらうつもりは、なかったけど、彼女といたらきっと………


カ「……………例えば、前は苦手だった子を気になり始めたらどうすれば良い?」



ーーー俺、必死だな。


…私の方がアドバイス欲しいですよ!と笑って流された。
話の流れ的に自分だとは思わない、か。



カ「…Aはそのままで良いんじゃないかな?」


そうだ。
Aは押しが強かったが、ちゃんと俺を想ってくれていた。今度は俺から…


「…先輩は気遣いの人ですねぇ〜!
でもまあ、確かに!ありのまま好きになってくれる人を今度は探します!…次は病院とかの先生でも狙おうかなぁなんて……」


切り替えが早いな。

思わず笑顔がひきつる。
それと少し黒いオーラが出た。

俺の不機嫌を察知したのか彼女は慌ただしく寝に入った。
そして、すぐに寝てしまったようだ。




俺の愛読書、イチャイチャパラダイス中巻に出てきた、ヒロインのライバルキャラだった子が、改心してどんどん綺麗になって…最後は幸せになる話が頭をよぎった。
この話がどうしてもAと被る。


これから彼女は俺以外の人を追っかけて、幸せになるのだろうか?



ーーそれは、嫌だな。




カ「…これは、認めざるを得ないな//」

寝ている彼女をしばらく見つめていた。

感じる視線→←【sideカカシ】気になる彼女



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小鈴(プロフ) - おはなさん» この話の書き初めの時から、いつもありがとうございます!頑張ります! (2021年3月19日 7時) (レス) id: dbf90c2f99 (このIDを非表示/違反報告)
おはな - お疲れ様です!!!次も楽しみにしています!引き続き頑張ってくださいっ!! (2021年3月19日 0時) (レス) id: 5a212e6c2b (このIDを非表示/違反報告)
小鈴(プロフ) - 主にWJ系が大好きです!!すみません、お答えになっていますか?? (2021年3月18日 20時) (レス) id: dbf90c2f99 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月18日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
小鈴(プロフ) - コメントありがとうございます!!嬉しいです〜。ハイ!頑張りますね!! (2021年3月15日 15時) (レス) id: dbf90c2f99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鈴 | 作成日時:2021年2月13日 22時

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