後日 ページ43
『お月見祭』も無事に終わり、報告書を書いている。
正確には、教えて貰っている、のだが。
｢Aちゃん、流石だね！覚えるの早くて凄いなぁ…｣
｢いやいや！あんず先輩の教え方が上手だからですよ…！｣
教えてもらったとおり黙々と進めていると、あんず先輩がふらふらしていることに気がついた。
｢…先輩…？｣
｢…っ？！びっくりした…どうしたの？｣
意識があまり無かったのか声を掛けただけで驚く彼女。
もしかして。…おこがましいのはわかっていはいるつもりだ。けれど、きっとほかの人では言い難いのかもしれない。
こういうことは、後輩の生意気を活用すべきところなのだ。
｢…あの、先輩。すごく迷惑かもしれないんですけど…｣
｢なぁに？｣
優しい眼差しに揺らぎそうになる。でも…
｢…先輩、仕事立て込みすぎてませんか…？倒れたら、元も子もないんですよ……？それに、先輩に何かあったら、皆さん心配になります…だから、自分を大切にしてくださいね…？｣
言い終えて、ふと、思う。今まで人と話すことすらままならなかったという事を思えば彼らのおかげなのだと。
恐る恐る顔を上げてみると、先輩が驚いて、それから笑った。
次に来た感触は頭に優しい手が触れるものだった。
｢ありがとう…。気を付けるね｣
｢…もし、大変な時は頼ってくれると嬉しいです…まだまだ先輩の足元にも及びませんが……｣
｢そんな事ないよ…！ありがとう、その時はお願いするね｣
｢はい！…あと、報告書の確認お願いします…！｣
｢うん、完璧だよ！…あ、そうだ、これは出しておくからこれお願いできるかな？｣
報告書の提出位自分でできますよ、と言ったのだが、この封筒を届けるのが最優先だと言われたので従うことにした。
行先は、空き教室。待っているのは、勿論…
｢これを俺たちにって？あんずが？｣
｢はい…中身は私も知らないのですが…｣
｢早く開けて欲しいんだぜ〜！｣
ちょっと待ってろな、と言ってに〜ちゃんが封筒を丁寧に開ける。すると中からは紙が出てきた。
｢『お月見祭』のインタビュー、ですか…？｣
創くんが読み上げる。
｢え、ここって有名な雑誌じゃないですか…！北斗先輩も載ったことある…！｣
すると横からのぞきこんでいた友也くんが珍しく興奮気味に大声を出す。目がキラキラしている。余程嬉しいのだろう。
｢よし、お前ら、インタビューに向けて特訓だ！｣
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ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» 気が付きませんでした……ご指摘ありがとうございます！！(恐らく)直ったかと思います…！(そしてこんな駄作を読んでくださってありがとうございます！！) (2018年8月28日 23時) (
レス) id: 3a19c5fcff (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - あの、多分ですけど(転校生)先輩っていうのの「(転校生)」の部分は何もいじってなければあんずちゃんの名前が入るんですよね…？えっと、何もいじってないですけど「(転校生)先輩」となっていたので、多分「あんず」って入力すればいいのかと… (2018年8月26日 13時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 紅雨♪さん» コメントありがとうございます…！！！凄く嬉しいです…！完全趣味で書いていたのでそう言ってもらえて嬉しすぎて悶えてます((笑すごく元気とか勇気を貰えたので頑張りますね！(p`･ω･´q) (2018年1月27日 22時) (レス) id: 0bae9b1518 (このIDを非表示/違反報告)
紅雨♪(プロフ) - とても読みやすくて、面白い作品ですね。私、文才がないので憧れます。これからも更新頑張ってください！ (2018年1月27日 21時) (レス) id: 589f4ef947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時：2017年6月20日 18時
