君と私とチョコレート。

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クリスマス当日。


仕事を終え、照と待ち合わせる。


街は恋人たちが行き交い、賑わっている。


その中に、一際目立つ存在を見つけた。


『照！(笑)』


手を振ると、彼は私に気づいた。


岩本「あんな遠くからよく見つけたな」


『だって、すごく目立ってたもん(笑)』


岩本「ならこれだけ人が多くてもはぐれなくて済むな」


『そうだね(笑)』


ケーキ屋さんに行き、それぞれ違う種類のチョコレートケーキを選んだ。


箱に入ったケーキを入れた袋を下げる。


岩本「俺が持つ」


『いいよこれくらい私が持つ』


岩本「いいって」


お互い譲らないため、私は提案する。


『じゃあこうしよう』


私たちは袋の持ち手を片方ずつ持つ。


岩本「これ不安定だろ」


『でもこうしないと解決しないじゃん』


岩本「…まぁ、そうだな」


街路樹のイルミネーションを見ながら、私たちは並んで歩いた。


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そして、いつもより張り切って夕食を作って乾杯した。


『そしてお待ちかねの〜』


岩本「待ってました」


チョコレートケーキを食べる。


『美味しい〜(笑)』


岩本「うめぇな(笑)」


『照のも食べてみたい』


岩本「じゃあ交換ね」


なんて言って、ケーキの食べ比べをした。


こっちも美味しいね、と言うと、彼は目を細めて笑う。


楽しいクリスマスになってよかったと思った。


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