５＝造る ページ5
夜の飛行機に乗って、また送迎車に揺られ、
寝落ちしかけながら太陽の上りきった時間にギリカナン邸についた。
「……」
きっと昨日私が帰らない事は使用人さん伝にフロイへ連絡が行ってるはず。
…昨日、もう少し長くフロイと話しておけば良かった…。
「(…なんて、長く話せる勇気がないくせに、)」
フロイは…私の事を“ただの”許嫁としてしか見てないから…。
さあ、学校までの時間が無い。
手早く荷物を取りに行き、朝食を済まさなければ…
ｶﾞﾁｬ…
十分に睡眠の取れなかった重たいまなこで部屋の扉を開けば
「…！！」
直ぐに覚醒した。
「(ふ、フロイ…！？)」
てっきり寮の方にいると思っていたフロイがベッドですやすや眠っている頭が見えた。
「(そんな…どうして此処に…！？ええと、今は七時過ぎ…フロイはもう起きなければいけないのでは…？)」
睡眠不足の脳はぐるぐると周り、
フロイのベッドの側へ駆け寄り、震える手でドキドキしながらフロイの肩をそっと揺する。
「…ｯ、フロイ…フロイ…！」
お願い、早く起きて…！
起きても、このままでもどちらにせよ私には心臓に悪いのだけれど、
如何せん、今の私に正常な判断はできなかった。
「ん…ぁれ、A…？」
寝起きの猫撫でした声で名前を呼ばれて、
私は…
「おはようございます。僭越ながら現在七時十二分ですがご予定は…」
「え、うそ…」
いつもの作り笑いを貼り付けてしまう。
けれどフロイは慌てる様子がない。
本当に余計なお世話をしてしまったらしい…、
「…A、寝不足？」
「え？」
「目の下、少しだけ…」
ゆっくり伸びたフロイの手が私の目元へ向かい…
かわす。
「女人の顔に安易に触れるものではありませんよ」
「ふふ、そーだったね。ごめんね」
ニッコリ笑えば、フロイも笑い返す。
他の女人の頬は触れてるのかな…。だとしたら…嫌だな…。なんて、
「さぁーて、急いで行かなきゃ」
あ、急ぎだったみたい。起こして良かっt…
「ｯｯｯ！！！」
いきなり目の前で服脱がないで下さい！！！！！
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露図夢(プロフ) - ･:*+.\(( ^^ ))/.:+さん» 更新停止表示になってましたか…！！それでも読んでくれて感激です…！！年末になるにつれて忙しくなりそうなので、遅い更新ペースですが読みに来てくれたら嬉しいです！ (2021年9月20日 19時) (
レス) id: b186ec5ac1 (このIDを非表示/違反報告)
･:*+.\(( ^^ ))/.:+ - 更新停止中でも読めるとこまで読んでみようとして正解でした！更新、できたらお願いします！ (2021年9月12日 19時) (レス) id: 98cc6c3041 (このIDを非表示/違反報告)
露図夢(プロフ) - ルミカさん» いつでもコメントして頂いていいですよ！とても嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年2月21日 12時) (レス) id: 16d9d2f0e9 (このIDを非表示/違反報告)
ルミカ - フロイくんがめちゃめちゃかっこ可愛く書かれてて，とにかくめっちゃ面白くて最高です！！（いきなりコメしてすみません）応援してます！頑張ってください！！ (2021年2月18日 8時) (レス) id: 5a1a3bf3cb (このIDを非表示/違反報告)
露図夢(プロフ) - みっちゃんさん» きてくれたんですね！ありがとうございます！頑張りま〜す！！ (2020年10月26日 13時) (レス) id: b186ec5ac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露図夢 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rozumu31/
作成日時：2020年10月25日 20時
