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ポートマフィア 異能特務課 ページ12

「......なんか有ったのか?」

「急に何?」

「手前の顔に書いてあンだよ」


暫く二人で、唯黙って酒を飲んでいた。すると唐突に中原さんの方から私に会話を投げかけてきた。顔に書いてあると言われても、自分ではよく分からない。こう見えても演技にはかなり自信があるし、ポーカーフェイスは崩れていない筈。


「何も無いわよ、中原さんの勘違いじゃないかしら?」


何も無いと言ったら嘘になる。けれど、私は嘘をついた。昼間に起きた出来事は、誰にも話したくないし、誰にも知られたくない。
中原さんは小さく舌打ちをする。こんな態度、可愛げがないと思ったのかしら?

グラスに入った琥珀色の酒を、彼は一気に飲み干す。酒に弱いのに大丈夫かと心配になるが、私は何も言わない。
他人(ヒト)の酒の飲み方に一々注意をする程、私だって厳しい人間ではない。如何飲もうが個人の自由だ。グラスに入った酒は、一口飲む度にライムの爽やかな香りが最初に、ジンジャーエールのピリッとした刺激が後からやってくる。酒は普段飲まないようにしているのだが、今日みたいに嫌な事があった日くらい、構わないだろう。

空になったグラスを見て、私はマスターに新しい酒を頼もうと口を開いた時だった。


「マスター、此奴にロブ・ロイ」

「畏まりました」

「......中原さん?」


此奴とは、恐らく私の事だろう。
隣に居る彼の方を見ると、整った顔に微かな笑みを浮かべ「俺の奢りだ」と、言われて仕舞う。断りにくく、私は仕方なしと思えば彼の好意に甘えるのだった。

酒を私の方に渡した後、マスターが中原さんに何やら耳打ちをしていたけれど、私には声が小さすぎて、彼等の会話を聞き取る事は出来なかった。

男ハ酒ニ溺レ、女ハ夢ニ溺レル→←酔イノ街デ出逢ウ者達



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設定タグ:太宰治 , 文豪ストレイドッグス , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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ミサぽん(プロフ) - カエデさん» コメント有難うございます! いやいや、そんな......羨ましいだなんて、もっと上手くなりたいと思っている位ですよ、ですけど 有難うございます!嬉しいですっ (2019年7月7日 17時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
カエデ - こんにちは。読ませて頂きました。ミサぽんさんって絵がお上手なんですね!羨ましいです! (2019年7月7日 16時) (レス) id: 611e70016f (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» コメント有難うございます!成る可く早い内に、続編を作成します。いつも読んでくださり、感謝感激です! (2019年6月16日 9時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ヤヨイ― - こんにちは。引き続き続編も楽しみにしております!笑 (2019年6月16日 9時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» 初めまして!いつも!? え、え、有難うございますっ 楽しく!?...嬉しくて涙が出てしまいます。これからも更新、頑張っていきますね!感想、有難うございます。 (2019年6月9日 22時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミサぽん | 作成日時:2019年5月27日 11時

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