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酔イノ街デ出逢ウ者達 ページ11

「マスター......モスコー・ミュール頂戴」


夜を彩るヨコハマの街。ネオンがキラキラと輝いて、昼間とはまた違った雰囲気を醸し出し始める頃、有るBARに私は居た。
私のお気に入りの場所だ。店のスペースがそんなに広くない分、独りでゆっくりと酒を飲む事が出来る。

マスターは苦笑しながらも、棚からグラスと酒瓶を取り出し、注文した酒を作り出す。


「......」


呑んで呑まれて、今日起きた事を全て忘れてしまおう。

カラン...... カラン.........

私以外にも客が来たようだ。足音は真っ直ぐ此方に近づいて来る。この足音には聞き覚えがあった私は、敢えて相手の方に目を向ける事をしなかった。
足音の主は、私の隣のカウンター席の前で止まる。席に腰を落としたのを、音で確認したら私は漸く相手の方に目を向けた。


「あら、貴方だったの。今晩は」

「足音で分かっていただろうが」

「バレてた?」


バレバレだ、と溜息を吐く相手。声の低さから男性だと云う事は直ぐに分かるだろう。ちょっと背丈は小柄だが、相手は私と同じ歳だ。特徴(トレードマーク)である黒い帽子に、深海を思わせる青の瞳。とても綺麗な人だと思う。


「中原さんッて、よく此処に来るわよね」

「あ?......まあ、此の店は雰囲気も悪くねぇからな」


ヨコハマの暗部全体を支配する凶悪な組織・ポートマフィア。其の幹部、重力使いの中原 中也。
私事(プライベート)では、割と話の合う人だ。友人とは少し違うが、仕事が終わった後、時々こんな形で彼とは店で会う。
時間は決めていない、互いに知っているのは職業と名前のみ。連絡先も交換なんてしない、けれど、私達の関係はそれだけで十分だ。

私はマスターから渡された酒に口を付ける。
長い夜は、これからだ。

ポートマフィア 異能特務課→←彼女ハ甘ク艶ヤカ二



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設定タグ:太宰治 , 文豪ストレイドッグス , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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ミサぽん(プロフ) - カエデさん» コメント有難うございます! いやいや、そんな......羨ましいだなんて、もっと上手くなりたいと思っている位ですよ、ですけど 有難うございます!嬉しいですっ (2019年7月7日 17時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
カエデ - こんにちは。読ませて頂きました。ミサぽんさんって絵がお上手なんですね!羨ましいです! (2019年7月7日 16時) (レス) id: 611e70016f (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» コメント有難うございます!成る可く早い内に、続編を作成します。いつも読んでくださり、感謝感激です! (2019年6月16日 9時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 ―ヤヨイ― - こんにちは。引き続き続編も楽しみにしております!笑 (2019年6月16日 9時) (レス) id: 03eb66dcd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミサぽん(プロフ) - 夜宵 ―ヤヨイ―さん» 初めまして!いつも!? え、え、有難うございますっ 楽しく!?...嬉しくて涙が出てしまいます。これからも更新、頑張っていきますね!感想、有難うございます。 (2019年6月9日 22時) (レス) id: ec52e47c5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミサぽん | 作成日時:2019年5月27日 11時

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