【イナイレ】夏色デイズー２ー【カゲプロパロ】

memory44〜いざ目の能力の真実を知りに〜 ページ12

風丸「え…？俺の家に…目の能力の秘密なんて…」

緑川「いやあるよ。だって君は…やっぱり何でもない」

風丸が青ざめた顔で緑川に聞くものだから、緑川は何かを言おうとしたのをやめてしまった。

アイツ…一体何を言いかけたんだ？絶対何かを隠しているな…。

緑川「まあ取り敢えず…俺の調査では風丸の家に何かしらの情報があるはずだ。だから早く向かわないと…時間がない」

ヒロト「ちょっと待ってよ緑川！何か俺たちに隠してる事ない！？」

ヒロトが先を急ごうとする緑川の腕を掴み声を荒げる。

対して…緑川は悲し気に微笑み「何も無い」と呟いた。

それを見たヒロトは黙り込んでしまい…再び気まずい空気へとなってしまった。

他のメカクシ団らは戸惑いや驚きを隠せずにいた。

そんな状態でしばらく歩いていると…突然一番前を歩いていた風丸が足を止めた。

南雲「おいどうしたんだよ風丸？もう疲れたのか？」

南雲がいつもの如くからかうように風丸に尋ねる。

すると…風丸からは衝撃的な言葉が返ってきた。

風丸「…おかしい。もう着いていてもいい頃なのに…」

全員「…え…？」

豪炎寺「風丸本当に道のりは合っているんだよな？」

風丸「合ってる…けど何故か辿り着かないんだ…」

鬼道「コスモ…現在地は分かるか…？」

コスモ「残念ですが…ここには電波が届いていなくて、現在地が分からないんです」

シロ「…え…それじゃ…」

A「アタシらは迷ったって事かよ…」

アタシの発言により全員がこの最悪な事態を理解した。

そう…アタシたちは遭難してしまったのだ。この…見知らぬ森の中で。

風丸「何でだよ…！？ちゃんと道のりは合ってたはずなのに…！？」

不動「…おい、神童の力使えば風丸の家に辿り着けるんじゃね〜の？」

アフロディ「ハッ！確かに…お願い神童くん…ッ！？」

涼野「…おい…何でさっきまで一緒にいたはずの…神童がいなくなっているんだ…？」

ここでもう一つの最悪な事態が発覚した。

今一番必要な能力を持つ…神童が姿を消していたのだ。

A「おいおい…一体何が起こってやがる…！」

アタシらはただただ…その場に立ち尽くしているしかなかった。

？『ククク…『目を凝らす』はこちらで預かった…！…残りの『蛇たち』は…この森の中で一生彷徨い続けるんだなァ…！…これで『願い』も叶えられる…！』

そんなアタシらを…目を血のように真っ赤に染めた青年が陰から見つめていた…。

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