【イナイレ】夏色デイズ【カゲプロパロ】

memory9〜『目』の能力V2〜 ページ13

声がした方を見れば、先程誰かを呼びに行った奴がその誰かを連れて戻ってきていた。

その誰かはというと…恥ずかしがり屋なのか呼びに行った奴の後ろに隠れている。

基山「あッ！出てきたんだね、『風丸くん』」

風丸？「う、うん……！豪炎寺に呼ばれたから……」

基山「そう、良かったよ♪」

基山が話しかけたからか、風丸とやらが少し顔を見せる。

緑がかったポニテに可愛らしい顔立ち…女の子だろうか。

基山「それじゃ、来てもらった所で悪いんだけど……風丸くん、この子に自己紹介をしてもらえるかな？」

風丸？「分かった」

風丸とやらが、隠れていた所から出てきてアタシに近づいてくる。その顔を凄く紅潮させて。

風丸？「は、初めまして……No4風丸一郎太といいます。能力は『目を合わせる』……です」

風丸はそう言い切ると、俊足でまた豪炎寺とやらの後ろに隠れる。

あれ？アタシ嫌われてんのかな？

てか一郎太って…男かよ！？

南雲「ククク……流石コミュ障の風丸だな！」

ちょっと前まで涼野に殴られた所を押さえ、痛い痛いと呻いていた南雲が鼻で笑う。

と…風丸の様子が一変し雰囲気が怖くなった。

風丸「南雲……うるさい」

涼野「あ、馬鹿ッ……！」

目を赤くした風丸が南雲を睨みつけると…何と南雲が石のように固まった。

あ、もしかしてこれが『目を合わせる』の力か？

…てか、先程から南雲がひどい目に遭っているんだが。まいっか☆←

基山「こんな感じで、風丸くんは目を合わせた人の動きを一定時間止める事が出来るんだ」

A「……それはそれは、恐ろしい能力だな」

まあ被害に遭わないようにするには、風丸を怒らせなければいいんだな。覚えておこう。

？2「じゃあ次は僕ね？僕はNo5亜風炉照美、アイドルをやってるよ♪」

A「もしや……最近人気急上昇中のアフロディか？」

亜風炉「そうそう！で、能力は『目を奪う』だよ！簡単に言うと、人の視線を集められるって感じ！」

A「アイドルにぴったりな能力だな」

だって視線を集められるって事は目立つって事だろ？

人気が必須のアイドルにとっては、便利な能力だと思う。

だがアフロディは苦い顔をしながら、「面倒な能力だけどね」と零した。

アタシはそれに疑念を抱いたが、あえて聞かないでおいた。

けど、アフロディはその言葉の先を続けた。

亜風炉「コントロール出来てないからさ、涼野くんがいないと出かけらんないし……」

…目の力も不便なとこあるもんだ。

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