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鬼道side
先程までの接戦はどこへやら、俺たちが対峙中の涼野は突然現れた南雲に冷たく言い放った。
それに対して、南雲はその目を見開き涼野を見ていた。
ちょっと待て。一つ確認していいか?
…今は戦闘中だよな?
涼野「私の知っている南雲はそんな臆病な真似しない。君は……どんな敵にも臆せずに、立ち向かう奴だ。それは共に長い時間を過ごしてきた私には分かる」
南雲「涼野……すまねえ」
涼野「分かってくれたのならそれでいい。ほら、さっさとアイツらを潰すよ。何てったって私たちが組めば……冥界最強だからな」
南雲「ッ!?……そうだったな。分かった……やるぞ風介」
涼野「了解晴矢」
どうやらあちらで勝手に同盟のようなものを組んだらしい…。
これは俺たちはかなり危機的状況に陥ってしまったようだ。
流石に俺たちでも亜種二人相手は厳しい戦いに…いや確実に敗北するだろう。
ちらりと後ろにいる仲間たちを見やる。
二人とも絶望に満ち溢れたようなそんな顔をしていた。
…こんな状況でも円堂ならきっと笑っていられるんだろうが。
せめて俺は俺に出来る事をしよう。
鬼道「やるぞ、豪炎寺、アフロディ」
豪炎寺「……ッ!?ああ、任せろ」
亜風炉「お安い御用だよ」
二人とも俺の意図を分かってくれたのか、俺の無謀な考えに賛同してくれる。
大丈夫…!例え確実な敗北が決まっていようが!それを覆す事だって出来る。
だから今は…自分たちが全力でやれる事を!!
南雲「アトミックフレアッ!!」
涼野「ノーザン……インパクトッ!」
二人の必殺技が右へ左へ交差しながら、俺たちの迫ってくる。
咄嗟に俺たちは防御の構えを取る。
その時だった。
綱海「オラアアアアアッ!神・ツナミブースト!!」
轟々とうなる海流が二人の必殺技を飲み込んで、誰もいない方の壁に突っ込んだ。
技の飛んできた方向に顔を向けると…ニッと笑う綱海と、心配そうにしている立向居、異能で狼の姿になっているアツヤが立っていた。
どうやら逃げた南雲を追って、上の階へと上がってきていたらしい。
何はともあれ助かった事に変わりはない。
立向居「皆さん!大丈夫でしたか!?」
綱海「どうやら間に合ったみてえで良かったぜ!」
鬼道「ああ助かった。感謝するぞ」
俺が礼を言うと、綱海は円堂のように眩しく笑った。
さて…これであの二人と戦うメンバーは揃った。
これならまだ勝機はある!さあ決着をつけるとしようじゃないか!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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8
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虹月彩葉(プロフ) - 千さん» カッコいいと言って下さりありがとうございます! (2020年10月12日 22時) (レス) id: 69f63be817 (このIDを非表示/違反報告)
千 - バトルシーンカッコいい…! (2020年10月12日 0時) (レス) id: dac037c662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹月彩葉 | 作成日時:2020年9月18日 22時